
写真はソフィア・コッポラ監督のサイン入りポスターです。
学校で浮いてるポッチャリ少年マークはアジア系のオシャレ女子レベッカと友達になる。
二人はクラブに繰り出し、ニッキーやサムと知り合い意気投合。
ある日、興味本意で調べたパリス・ヒルトンの家が泥棒に入れるんじゃね?と思った彼らはパリス邸へ。
あっさり入れた上にいろいろ盗んでもバレなくて、調子に乗ってセレブ宅をガンガン窃盗しまくる。
リンジー・ローハンが防犯ビデオを警察に提出したことから足がつき、彼らは逮捕されてしまい…
実在のティーンの少年少女によるセレブ専門の強盗団ブリングリングを映画化した物語で、あまりにも短絡的でバカバカしい犯罪者の物語をバカがマネしないように、本物セレブ監督ソフィア・コッポラが犯人を英雄視せず描いています。
だからセレブ好きでゴシップサイトやゴシップ雑誌大好きな人にはセレブの家とかが見所にはなるけど、一般にはカタルシスもなく、なんだこりゃって感じのヘタレな青春映画です。
ちょっと前に「スプリング・ブレイカーズ」という貧乏な女子大生が春休みをエンジョイする資金を得るために強盗する映画があってあれは感情移入も出来るレベルでラストの散り方も見事だったんだけど、やっていることが大差ないけど、映画のあり方としては真逆。
SNSで盗品と撮った写真アップしたり、クラブで泥棒自慢したりしたせいで逮捕される彼らは日本でツイッターに馬鹿みたいな写真を上げて逮捕された連中(通称バカッター事件)みたいなもので、そんな話をセレブのソフィアが思い入れあるわけもなく、思いっきりひいた感じで作っています。
でもマークがあんなに軽そうな女子たちに囲まれていても、おいしい思いが出来ないのがちょっと切なくもありました。(あとで彼のモデルの青年はゲイだったと知り納得)