1と2で監督を務めたジョン・ファブローが警備部長役とエグゼクティブプロデューサーだけになり監督は降板。(出演時間は増えた気がする)
代わりに今回は「リーサル・ウェポン」の脚本家で「プレデター」に出演もしていたシェーン・ブラックが監督になりました。
ブラックの友達ロバート・ダウニーjr.の意向でそうなったぽい。
シェーン・ブラックはこれまでもノンクレジットで脚本に協力していたらしいです。
「アベンジャーズ」の戦いから1年、不眠症になったトニー・スタークは夜な夜な新たなアイアンマンスーツを作り続け、遠隔操作出来るマーク42を完成する。
そんななかアメリカには政府を脅かすテロリストのマンダリンが電波ジャックし、テロを中継。
トニー・スタークはマンダリンに宣戦布告し、自らの住所までマスコミに披露。
そのせいでスタークは、自宅を破壊されてしまい・・・
今回の敵はマンダリン役にベン・キングズレー、スタークに恨みを持つ科学者キリアンにガイ・ピアース、女性科学者マヤにレベッカ・ホールというキャスティング。
このキャストが「ダークナイト」の後の「ダークナイト・ライジング」状態です。(ジョーカーの後に傀儡でしかないベインじゃ物足りない)
前作のミッキー・ロークのウィップラッシュやスカーレット・ヨハンソンのブラックウィドーに匹敵するキャラが今回はいません。
つまんないザコキャラの発熱人間(エクストリムス)がやたら出てきて、ムダに強くてうんざりします。終盤のアイアンマンの無駄使いにもイラッとします。
テンポはいいし、派手な見せ場も多いし、いろんなアイアンマンが出てきてこれ単体で観れば面白い作品です。でも「アイアンマン」シリーズと思うと、なんだかコレジャナイ感がいっぱいで、俺が好きないつものアイアンマンドコ?状態。
前2作との大きな違いは敵キャラとサブキャラの魅力の無さに尽きると思います。
役者兼監督のジョン・ファブローは監督として、俳優を魅力的に見せることに長けていたのだと今更ながら気づかされます。
以下ちょっとネタバレ。
3の宣伝で「アイアンマン、死す」というコピーがありましたが、考えてみれば「アベンジャーズ2」の製作が決定しているのに、「アベンジャーズ」で誰より役に立つアイアンマンが出ないはずないのです。
そんなこんなでエンドロールの後には「アベンジャーズ2」へのツナギがあるので最後まで観ないと損です。