シュワルツェネッガーの主演復帰作というよりキム・ジ・ウン監督のハリウッド進出作「ラストスタンド」 | キネマ画報

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アーノルド・シュワルツェネッガーが、知事職を辞してアクションスターとして本格復帰することになった本作は「グッド、バッド、ワイアード」「悪魔を見た」など韓国でエクストリームなアクション映画を作っていたキム・ジ・ウンがハリウッドで監督した第1作でもあります。

元敏腕刑事のオーウェンズは、今では国境近くののどかな田舎町で保安官をしていた。

そんな田舎町に移送途中に逃げた凶悪犯がスポーツカーで、国境目指してやってくるという連絡が。

FBIの追跡も犯人の仲間の協力でかいくぐり、いよいよオーウェンズの町へ。

彼は町の有志を副保安官に任命し、犯人を止めようとするが・・・

シンプル極まりない物語はいかにもハリウッドで、期待していたキム・ジ・ウンらしい展開にはならず、やはりシュワルツェネッガー映画でした。

ガンアクションやカーチェイスで引っ張って、最後は肉弾戦になるところは最近のアクション映画に多い展開ですが、この映画もそうなります。

ルイス・グスマンとか、ジョニー・ノックスビルといったクセモノ俳優のキャスティングは監督のシュワルツェネッガーに流されまいとする意思の表れのような気がします。

シュワルツェネッガーの復活を告げるには申し分ない仕上がりだけど、キム・ジ・ウン監督には韓国でやっていたようにスターに遠慮なく彼らしい滅茶苦茶な映画を作ってほしいです。