イケメン俳優がいい味出しまくりな若松孝二監督最後の「千年の愉楽」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。



昨年事故で亡くなった若松孝二監督の遺作です。

高良健吾とか井浦新とか染谷将太とかいい俳優が揃ってます。

中でも宮崎あおいと破局後、プライベートも仕事も大変なことになってしまった高岡蒼佑も後半の主演をつとめ、山本太郎と絡んだりしてます。

紀州の港町で女性たちを夢中にさせながら、悲惨な最期をとげる美しき中本の男たちの年代記を彼らの誕生から立ち合った産婆のオバの回想で見せていきます。

子供が生まれても家にいつかず、金持ちの後家の家に入り浸る半蔵は、ようやく山で真面目に働くようになるも、結局は女がらみで男に刺され、その最期を看取った三好も、ヒロポン中毒で定職につかず泥棒の仲間入りすることで刺激に溺れる。

ようやく飯場で働く決意をするも、その途中で知り合った人妻によって人生をあやまり、自ら命を絶つことに。

飯場で三好と一緒だった達男ははずみでオバと関係を持ち、後に北海道の炭鉱へ行くが・・・

文字に起こしてもそんなに面白そうではないけど、半蔵を高良健吾が、三好を高岡蒼佑が達男を染谷将太が演じることで、がぜん魅力的な物語に変わります。

高良健吾のギラギラしたヤリチンぶりや高岡蒼佑の根っからのチンピラぶりともにハマり過ぎなくらいです。

オバ役の寺島しのぶも染谷将太相手にお約束の濡れ場を演じ恩師若松孝二監督の遺作を締めます。

若松孝二監督らしい作品で最後まで楽しめました。