昨日、この映画の為にジュディ・ガーランド主演の「オズの魔法使」のDVDを買って予習しました。
正解でした。
というか「オズの魔法使」を観てなかったら、楽しさ半減だったかも。
サーカスの手品師オスカーは、サーカスでトラブルに巻き込まれて間一髪のところ熱気球で逃げ出す。
しかし、熱気球は竜巻に巻き込まれて、見知らぬ海とも川ともつかない場所に落ちる。そこはまさしくオズの国だった。
そんな彼に声をかけたのは西の魔女セオドラ。自らを良い魔女という彼女はオスカーこそ伝説の魔法使いのオズだと彼を祝福する。二人はすっかり恋に落ちる。
悪い魔女の使いの翼を持つヒヒの攻撃をかわしながらやってきたのはエメラルドシティ。
そこには彼女の姉の東の魔女エヴァノラがいた。
二人によると悪い魔女は暗闇の森にいて、その魔女の杖を折ると平和が訪れるという。
翼のあるベルボーイ姿の猿を供に悪い魔女退治に行くオスカー。
途中、陶器のまちが悪い魔女にめちゃくちゃにされているのを見て見ぬふりをしようとするが、猿がどうしてもいくと言うので渋々行ってみるとそこには足の壊れた陶器の少女が。オスカーは鞄にあった接着剤で彼女の足を修理してあげる。
1人残るのは嫌と言う彼女も連れて魔女がいるという暗闇の森へ。
しかし、そこにいた魔女は・・・
「オズの魔法使」を知っていると、自分の知っているオズとなんか違うぞと思う前半です。
でも大丈夫。ちゃんと少しずつ「オズの魔法使」の設定に近づいていくので。
かかしもライオンもマンチキンもちゃんと出てくるのが嬉しい限り。(ブリキの木こりは気付かなかった)
東の魔女エヴァノラにレイチェル・ワイズ、西の魔女セオドラにミラ・クニス、南の魔女グリンダにミシェル・ウィリアムズと魔女役が演技派美女で固められています。
オスカーにはサム・ライミ版「スパイダーマン」に出演していたジェームズ・フランコ。
エメラルドシティの門番にはサム・ライミ監督の盟友ブルース・キャンベル。
東西の悪い魔女姉妹に対するオスカーとグリンダ率いる平和を愛するオズの国のみんなの戦いぶりが見事です。
手品師オスカーのキャリアが十二分に活かされた戦い方は目を見張るし、3Dにうってつけです。
正直なところ絶対つまらないと思っていました。
でも裏切られました。いい方に。
ガチなファンタジーが苦手な自分にはむしろこの変則的なファンタジー展開が合っていたのかも。
ただちょっと気になったこともあります。
のちにドロシーが履くことになる魔力を持つセオドラのルビーの靴が出てきませんでした。
セオドラの最終形態はむしろ「オズの魔法使」のエヴァノラそっくりで、エヴァノラの最終形態はまた別の魔女スタイルでした。
原作だとシルバーの靴だから出さなかったのでしょうか?
あとミュージカルじゃないのが残念。(権利上の問題でっぽい)
それでも前日潭映画としては、最近のどの作品よりもオリジナル設定を活かしたいい作品です。
この映画をより楽しみたければ、とりあえず「オズの魔法使」を観ることが必須だと思います。