だいぶチャラい時代劇だけど、萬斎ののぼうはジョーカー「のぼうの城」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

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和田竜の人気時代小説を犬童一心と樋口真嗣が共同監督して映画化した作品。 

原作は元々城戸賞を獲ったシナリオを小説化したものだったので、脚本も原作者が担当しています。

領民にでくのぼうののぼうさまと呼ばれるうつけの殿様が領主の忍城が、三成率いる関白軍と戦をすることになり、初戦に勝つも、三成が調子に乗って水攻めしてきて城の周囲は湖みたいにされてしまう。 

しかし、のぼうは水攻めを破ると城を飛び出し…

という今どき珍しいスペクタクル戦国絵巻です。 

主演ののぼうさまが野村萬斎なのはハマリ役だけど、のぼうの家臣がぐっさんだったりで、領民に愛菜ちゃんがいたり、三成が上地雄輔だったりで、なんかバラエティっぽいキャストに前半ハマれませんでした。

しかし、戦に入ってからは全く退屈しない展開。 

欲を言えば、もうちょい水攻めのメカニズムの説明が欲しかったくらい。 

原作も読んでいたけど、原作同様、セリフのチャラさがちょっと衝撃的。 

でもお客さんにはウケていたので、結果的には正解だったのかも。 

とはいえストーリーは抜群に面白いし、野村萬斎ののぼうぶりは原作を超え、ダークナイトのジョーカーのごとくでした。

かなり幅広い層にアピール出来る作品になっていると思います。