
予告編が面白そうだったので観に来ました。
ベン・アフレック監督・主演作品は「ザ・タウン」が結構良かったので期待して臨みました。
1979年、イランで起こったアメリカ大使館襲撃事件で大使館から逃げ延び、カナダ大使館に隠れていた大使館職員6人をCIAが「アルゴ」というSF映画をでっち上げ、そのスタッフとして出国させた実話に基づく映画です。
1977年の「スターウォーズ」の大ヒットでSF映画ブームが起こっていた背景を考えるとなるほどと思う作戦です。でも思いついても普通やらないだろうという作戦です。
と同時にシャーパーレビとかホメイニ師とか子どもの頃にニュースで聞いた名前の人たちがイランでどういう指導者で、アメリカとどういう関係だったのかもこの映画でわかりました。
作戦を実行するCIAのエージェントを監督のアフレックが自ら演じています。
そのエージェントと知り合いだった特殊メイクアーティスト(「猿の惑星」のジョン・チェンバース)をジョン・グッドマン、「アルゴ」のプロデューサーをアラン・アーキンと言う絶妙なキャストで、ハリウッドの口の悪い映画人を小気味良くやっていました。
イランでの作戦実行の場面はサスペンスに次ぐサスペンスでアフレックの監督としての手腕は「ザ・タウン」以上に冴えてます。
大使館のメンバーもノースターながらみんな上手くてエンディングの本人との写真対比でもそっくりでびっくり。
内容自体「世界仰天ニュース」や「アンビリバボー」でやりそうな話だけど、きっちり映画として、単に再現したというレベルじゃない完成度の高い娯楽作品に仕上げたアフレックを賞賛するほかないです。
イーストウッドの後継者は彼が最有力か。
全然関係ないけど、お客さんの大半が老人だったのは、みんな当時のニュースを覚えているからなのでしょうか?
自分も若いとはいえないけど9割くらいがシニアのお客さんでした。
なんで?