
ついに「SP」のファイナルエピソードとなる「革命篇」です。
少し前に世界で革命の風が吹いていましたが、この時代、日本における革命がどのように描かれるのか?
ということに期待してはいけません。
結局は革命といいながら、描かれる行為は尾形による父の死に関わる麻田総理への復讐と、それに乗じて名を挙げようとする伊達の野望であることは前作までの流れを見れば明らか。
で、やっぱりそういう展開になってます。
その現場に居合わせる井上たちSPチームがいかに彼らと対峙するかが結局のところの見所。
国会議事堂の衆議院棟を占拠した尾形率いる武装テロリスト集団。
彼らは国会中継を利用し、議員たちの汚職の数々を暴露していく。
議員の警護で議事堂に来ていた井上らSPチームは議事堂内にある文房具を用い、テロリストをトラップにかける。
尾形が父の仇である麻田総理に積年の恨みを晴らそうとしたとき、予想だにしない出来事が…
クライマックスの真木よう子がやたら格好いいです。
対する野望篇で登場したSP新チームの弱いこと!
そして、伊達の尻すぼみなこと!
「野望篇」って本当にただの長い予告篇でしかなかった感じ。
尾形と総理の因縁さえ理解できれば、この映画は成立してます。
あと意外だったのは主要メンバーが迎える結末。
伊達もあんな風にあんなタイミングで行動を起こすとテロリストとの関係が疑われるから、計画がパーでは?
尾形の井上への想いも、引っ張ったわりになんか中途半端。
いずれにしろ、全然続編作れるラストです。
お客さんも「終わってないじゃん!」っていいながら席を立ってました。
あとどうでもいいけど、タイゾー議員もどきが議事堂で登場するんですが、その役者、ドラマ「アキハバラ@DEEP」でもタイゾーもどきやってた人では?
大筋はグダグダですが、主要メンバーのキャラクターの魅力によって2時間を超える長丁場も飽きず楽しめました。
岡田准一ファンにはちょっと物足りない感じですが、真木よう子ファンには大満足な内容なのでは?