
「母べぇ」に続く山田洋次監督の吉永小百合+笑福亭鶴瓶出演作品。
映画は冒頭蒼井優のモノローグで始まります。
彼女は吉永小百合の娘の役で鶴瓶は寅さんみたいな風来坊のおじさん。
前半は寅さん的ともいえるベタなギャグが満載でなかなか笑わせてくれます。
蒼井優は寅さん映画の満男で、吉永小百合はさくらみたいなもんです。
蒼井優の結婚式で派手なトラブルを起こし、鶴瓶は音信不通に。
そこから蒼井優の結婚の失敗と加瀬亮との新たな恋愛が描かれつつ、おじさんの金銭トラブルと再度の音信不通…そして大阪の警察からの連絡。
始めに笑わせ、やがて家族のつながりを考えさせ、泣かせ、最後にあたたかい気持ちにさせる。
舞台みたいなきれいな構成の物語は脚本の教科書みたい。(ほとんどそのまま舞台にかけられそうな程)
蒼井優は前半「母べぇ」の浅野忠信みたいにガチガチの演技でこれまた舞台みたい。吉永小百合も鶴瓶とのからみは関西弁がまじるのでぎこちない感じ。
でも中盤以降の登場人物、加瀬くんやホスピスの面々(寅さん組の三平ちゃんや蛾次郎もいる)が自然な雰囲気でラストには胸が熱くなりました。
全然どうでもいいがアクオスのCMキャラクターの吉永小百合の家のテレビが未だにブラウン管のばっかりなのにびっくり!
ちなみに鶴瓶の為に友情出演の中居正広は前半の結婚式場にいます。
きょう観た4本の中でこの古臭い内容の映画が一番良かったのがなんか残念。
若手よ頑張れ!