
昔、テレビで何度か観ていますが、字幕で観るのは初めてかも。
多分25年ぶりくらいに観たんだけど、驚きがいっぱいでした。
まずチャールズ・ブロンソン演じるカージーの妻と娘を襲った犯人グループに「ザ・フライ」や「ジュラシックパーク」のジェフ・ゴールドブラムがいたこと。
そして、彼らの暴行ぶりがかなり酷いこと。
これがゴールデンの洋画劇場で放送できたのだ。昔は。
そして、ブロンソンが犯人たちに復讐する物語だと思い込んでいたが、犯人たちは冒頭だけで2度と登場しない!
じゃあ何をしていたのかというと、彼は街のダニどもを殺しまくっていました。
妻を殺され、娘を廃人にされた彼は、はじめ靴下に小銭を詰めて、それを武器に強盗を撃退する。
さらに彼は建築関係のビジネス相手から仕事ぶりを評価され、感謝にピストルを贈られる。
やがて彼はそのピストルをポケットに忍ばせ、夜な夜な街に繰り出して、襲ってきた賊を返り討ちにしていく。
そんな彼の自警行動が街のウワサとなり、警察は賊を殺しまくるアマチュア警察捜しにやっきになる。
そして、カージーを怪しいと感じるが…。
この作品を見直すきっかけは、きのう観た「狼の死刑宣告」が非常に不快な作品だったこと。

「狼よさらば」も「狼の死刑宣告」も同じ原作者の作品ながら、「狼の死刑宣告」は、不毛な復讐合戦をくそ真面目にネチネチやるので不快極まりなかった。
「狼よさらば」は長年続編が作り続けられた人気シリーズの第1作だ。
不快なはずがないと思って、確認するために観たのでした。
そして、その答えは主人公が復讐していなかったということにつきます。
話は終盤、カージーVS警察へと発展していく。
結末がどうなるかは自分で確認して欲しいところです。
同じ作者のヴィジランテものなのに一方はシリーズ化され、一方はあわやお蔵入りだったというその差は、作品を観ればおのずとわかります。