
まずキャッチコピーがコメディ・ドキュメンタリーになっていることで笑いに対するハードルを上げている。
本編はまるで笑えないのだ。
オーストラリア在住の中年シングルマザーがダイエットするぞと奮起し、肥満の心因を探るセラピーも同時進行で始まる。
それをきっかけに彼女のダイエットよりもアイデンティティーの問題に話が広がり、だんだんダイエットは端へ追いやられる。
さらに親との関係の話になり、流れは泣かせる方向へ。
タイトルに偽りありな感じ。
最近観たドキュメンタリーをいっぱい観てたせいもあるけど、監督が自分を主題にしてる為、掘り下げが方が足りない。
もっと奥にあるものにせまらないと、いくら身体をさらそうがそれはただの見せ物にしかならないのでは?
ダイエットの成果自体もこの作品同様中途半端でリアクションに困る。
これでは「ビューティーコロシアム」にも至らないレベルだ。