
アメリカ映画「セルラー」を香港でリメイクした本作。
監督はジャッキー・チェンの「フー・アム・アイ?」「香港国際警察」などなかなかの作品を残しているベニー・チャン。
ドラマもしっかりしたアクション映画が得意な彼がいかにリメイクを仕上げたのか?
と言いながらオリジナル版を観てないので比較しようもないのだけど。
なんと今回の悪役は香港国際警察!
殺人現場をビデオで撮影された香港国際警察の悪党が撮影した男の姉である女性と娘を拉致る。
汚い納屋に閉じ込められた彼女はそこにあった電話を修理し、誰がでるかわからない番号に電話をかけ助けを求める。
その電話をとったのはチンケな取り立て屋だった!
ダメ人間が一念発起してヒーロー的な活躍する物語は気持ちいいです。
やりすぎなくらい二転三転する展開はいかにも香港映画ですが、画面作りはスケールが大きくハリウッド映画並み。
ラリー・コーエンのB級スリラーがA級アクションに昇華している気がします。
時々登場するいかにも香港なお笑いの場面は若いお客さんには邪魔に感じるかも。
昔、いっぱい香港映画を観た世代には懐かしさすら感じます。