悶々デイズ(8) | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

帰り際、彼女から熱心に、

「メールを絶対下さい!」

と言われてすっかりその気になっていたぼくは学習能力がないばかだ。

肉の欲はぼくの最大の弱みだ。

お店の子にアドレスをもらってやりとりしたところで、遠回しな営業メールがくるだけ。

ということをすでに何度も経験していて痛いほど知っている。

なのに毎回、今度の子は違うかもという期待を持ってメールしてしまう。

帰り道、早くも萌ちゃん25歳、昼は医療事務という彼女にメール。

しかし、待てど暮らせどレスはなし。

あの熱心さはなんだったのか? 

あのまっすぐな視線はなんだったのか? 

やられたと思う。 

1週間ほどして、またメールしてみる。

「あしたお店にいますか?」

すぐレスが来た。

「あしたはいないです。他の日じゃダメですか?」

「いつなら大丈夫?」

「いつ来れますか?合わせて出勤します。また会いたいです」

やっぱり営業メールしかこないのだ。 

心底がっかりするが、お店ではいい子なのでまた会いに行こうと思う。

「じゃあ木曜日に」

「何時に来ますか?」

「夕方」

「6時に早番と遅番がかわるんですけど、6時前でしょうか?6時以降でしょうか?」

面倒臭くなってきた。

早番なら来るまで待っていてくれればいいし、遅番ならちょっと早めに出ればいいではないかと思う。

「6時までに行きます」

その約束の木曜の前日、彼女からのメール。

「あした会えるの楽しみにしてます」

確認メールだ。

もはやレスする必要なし。

テンション下がりまくりだ。

まあでも自分が勝手に期待していただけなのだ。

とはいえ明日は頑張ろうと、いつもの日課のソロ活動を休んで体力を温存し、萌ちゃんとの2回戦に備えた。