女王様とぼく11 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

あゆ似の彼女がコソッと買い物かごに入れたおしゃぶりが、誰の為の物なのかが大いに気になってくる。

彼女に子どもがいるのか?

それとも彼女の姉に子どもがいるのか?

気になってしようがないけど、あそこまで隠そうとされると面と向かって聞きづらい。

とりあえずそれで100円ショップとドラッグストアでの買い物は終了。

車に乗り込むと、彼女は100円ショップの袋からドリンクホルダーを取出し、助手席側に設置する。

そこへ2缶100円で買った怪しい銘柄のコーラを入れ、タバコに火をつけ100円ショップで買ったばかりの鉄製のファンシーな灰皿へ灰を落とす。

「これ私専用だからね!灰はマメに掃除しといて」

基本的にこの車にはぼくしか乗らないし、タバコも吸わない。

だから元から車にあった灰皿は小銭に入れにしてあって使えない状態なのを彼女はチェック済みだったのだ。

さて、今からどこへ行くか?

そろそろ彼女の出勤時間だ。

「どこ行けばいい?」

「迎えに来たとこ」

最初に彼女を迎えに行ったところは、住宅街の一角の公園で、彼女の家がどこかまではわからない。

彼女はそこで降りて、レンズにたくさん穴が開いた眼鏡と車に設置した物以外の全てを持って車を降りた。

「重たいから家の近くまで運ぼうか?」

「いい!」

車の中から彼女が両手いっぱいの荷物をよろよろと運んでいくのを見送った。

ぼくは一旦家に帰り、シャワーを浴びてから彼女の店に行った。

プレイルームへ入ると、彼女はベッドの上に座り、映画館でもらったドラえもんのスライドパズルで遊んでいた。

「あの荷物ちょー重かったから手しびれた。もんで!」

前回のマッサージの後、ちゃんとマッサージの本を買いツボとかを勉強していたので早速試してみる。

何にいいか忘れたけど、親指と人差し指の間のみずかきみたいな部分を指先ではさむように押してみる。

リアクションが薄いので腕をもみもみしてみる。

こっちのがいい感じだった。

始めは対面して座ってやっていたが、彼女は脱力して崩れるように寝そべる。

横向きになる彼女の片腕をとり指先から肩へ向け少しずつほぐしていく。

目を閉じて指先の感覚だけでもんでいた。

肩まで到達したので彼女の向きを反対に向けようと目を開くと、彼女はもんでいない方の手の親指をしゃぶって目を閉じていた。

こっちの手が止まっているのに気付き、薄目を開けて

「もっともんで!」

「反対向いて」

今度は顔をこっちへ向け、しゃぶっていた方の手を前に出す。

「あのおしゃぶりは自分用?」

「うん。あのかごに入ってるから取って!」

とってあげるとおしゃぶりをビニールから出し、早速くわえる。

彼女はチラッとこっちの顔を見て、少し微笑んで、また目を閉じた。