
基本ドキュメンタリー映画に金払うなんてバカらしいと思う私ですが、音楽映画はむしろ好きで中江監督作品もほぼ毎回観ているし、なにより40歳目前なのでこれは観るしかないと思い仕事を切り上げて気がつくと映画館にいました。
で観終わりました。
いや~面白かった!
浜崎貴司と大沢伸一のバトルが。
完全に中江裕司監督が意図していた「40歳問題」というテーマと関係のない部分が見所になってしまってます。
浜崎貴司ってこんな松尾スズキ顔だったっけ?
なぜか大沢伸一は、演奏シーン以外には何かを食べ続けている。
あと桜井さんもいるが、彼はイメージ通りのキャラのまま。
浜崎&桜井はデビューのきっかけがバラエティ番組ということもありカメラ前でもそつなく立ち振舞う。
しかし、大沢は違う。
彼は置かれた状況に困惑しまくる。
それでもプロデューサーとしていけるオレとしては言うこと言っておかないと!(実際に言わないけどそんな感じ)と噛み付く。
ターゲットにされるのは浜崎。浜崎は、大沢のいちゃもんに近い助言にも反発せず応える。(マイクチェックのときささやかに遊び、大沢を舌打ちさせるシーンは最高)
桜井さんもしかり。(桜井さんは演奏に関し噛み付かれる)
それでも大沢の暴走はやまない。
(ここから見所に触れるので注意!)
ミックスで浜崎の声をエフェクトかけまくるし、ライブではジミヘンかピート・タウンゼントばりに破壊しまくる。
そういう想定外の部分がかなり楽しい映画でした。
なので彼らの音楽が嫌いな人でも十分楽しめる作品です。
「シャイン・ア・ライト」のストーンズは、彼らに「40歳問題」なんかなかったかのようにのびのびしてたなあと思う。