がんの痛みについて | 前立腺がん闘病封じ込め記

前立腺がん闘病封じ込め記

前立腺がんの診断を2020年1月に受けた。PSA値640超、Gスコア8、多発的骨転移ありだった。手術・放射線は適応にならない。それでもあわてない、あせらない、あきらめない日々を送る。

がんの痛みについて人に伝えるのは、ちょっとためらわれるところがある。なぜなら、なかなか実態をうまく伝えられないし、また、伝えられたとしても、ぐちのようにしかならないからだ。


私の場合は、骨転移が多発しており、首、背中、腰、鼠蹊部、太ももなど、様々なところに痛みが生じているが、腫瘍マーカーであるPSA値が0.03台で落ち着いているせいか、主治医は聞き流す程度だ。


一応、セレコックスという、消炎系の痛み止めを処方されている。それを使いながら、(あまり効かないのだが、)日常の生活をうまく切り抜けていく、というのが今の方法だ。


3年連記の日記帳には、あちこちに、痛みについての様子や、セレコックスの使用量などが書いてある。3年前からそれなりに痛みについて悩まされてきたんだなぁと思わせられる。


痛みの程度は10ランクのうち3〜4ほどにとどまっているが、最近は、より頻度が高まり、痛みの箇所がいろいろ移動し、強いコリのような、筋肉痛のような不快な感じが強まっている。


がんに痛みはつきものだが、その痛みは、原発巣のものか、転移巣のものか、治療薬によるものか、ランマークのような骨修飾薬によるものか、実に多様なものなのだろう。その全体像は、ベテランの医師でも簡単には突き止められないようだ。


同じようながんの痛みに苦しむ同病の方も多くいらっしゃることと思うが、この多様で複雑な痛みの対処の仕方もそれぞれのことでしょう。


うまく鎮痛薬を使いつつ、いつかこの痛みが散って、より日常が平安なものになるようになることは共通の願いであることでしょう。これからもお互いに頑張りましょう。


この痛みのことについては、今後も触れていくことになるかもしれない。