昨日アップしたミミックヒストリーの長文に
お付き合いいただきありがとうございました。
めちゃめちゃ長かったでしょ(笑)
あれでも、短くした方なんです。
本が書けそうなくらい色々エピソードがあり過ぎて・・・
でも、今日も長いので覚悟してくださいねwww
本日は今や大手メーカーさんも参入してきてしまう程に
成長しました電動ジギングロッドEJ632とEJ5113が開発されるまでの軌跡を
お話したいと思います。
毎日堅苦しい文章だと読むの疲れると思いますので
今日は崩した文章でいきます(笑)!
現在ではゼロドラゴンと言えば
「電動ジギング」
電動ジギングと言えば
「ゼロドラゴン」
みたいになっていますが、
※電動ジギング専門ではなく、
当社は基本的に釣り竿屋(ロッドメーカー)
ですからお間違いなく!!!
しかし、電動ジギングのパイオニアと
呼ばれるまでに至ったのには訳があります。
確か、私の記憶が確かでしたらロッドの開発が
始まったのは2013年の6月頃だと思います。
そう、ミミックとほぼ同時期に開発はスタートしました。
そもそも、何故開発に至ったのかと申しますと、
昨日お話したように私も社長も大の釣り好きなんで、
休みのたびに良く二人で釣りに出かけていたのですが、
社長の方が釣り歴が長いことは勿論、時間の掛け方も
お金の掛け方も(笑)違いますので、兎に角いつも私が釣り負けるんです。
「流石、空気読んでるね~末吉君!」
って言われればそれまでなんですが、
そうじゃなくて、本気で頑張っても敵わないんです。
真鯛や、イサキ、のエサ釣りから、シーバス、バス、エギング
に至るまでいつも私はボロ負け。。。
しかし、当時外房で鍛えた??青物ジギングだけは
いつも負けなかったんですね~。唯一の自慢でした。
で、負けたまま社長が終わるわけありませんので、
私はいつも通りのタックルですが、
社長は毎回毎回、色々道具変えたり、お金かけたりして
試行錯誤してくるわけです。
当時は、電動ジギングではなく、二人とも
スピニングジギングが主流でした。
私はワンピッチもしましたが、
当時ハイギアのリールを使った関東で言う
「ジャカジャカ巻き」というアクションで良く
伊勢湾のワラサを釣っていました。
そしてある日、私は衝撃的なものを目にします。
社長が手にしていたのは、
自作したベイトジギングロッド、
これに電動ジギングが付いている・・・。
私「ナンデスカソレハ???」
社長「俺は今日から電動ジギングで勝負する!!!」
この時の私は「もはやジギングじゃないじゃん!!」
って内心思ってました(笑)
私ですか?
勿論電動ジギングなんてやりませんでしたよ(笑)
何故か??デンジギなんて邪道だと思っていましたね~この頃は。。。
※今じゃそんな私もデンジギが離せませんけどねww
で、結果はどうだったかと言いますと
社長がデンジギ始めて2~3回目くらいまでは
私が勝っていたように思います。
しかし、それはある日を境に逆転していきます。
社長がデンジギでめちゃくちゃ釣るんです。
それも、大差で私の負け(涙)
私を負かし、完全にデンジギをマスター。
ロッドも進化していました。
今回、振り返る為に倉庫を探したら、
なんと今もありましたよ!当時のロッド。
最初に制作したロッドはコスメ(飾り)もなく、
オールブラックのシンプルなデザイン。
良く見るとこの頃はまだスパイラルガイドではありませんでしたね~。
画像左が1番初めに作ったファーストロッドでして、ブランクスは硬くハード。
これでは、ジグが暴れすぎて釣れませんね。
画像右のバットに黄色いテープが巻かれたロッドがセカンドモデル。
うん、ブランクスは良い感じに粘りがあり、バットパワーも改善されています。
そして、サードモデルでは、ブランクスのカラーが赤と青で塗装されており、
ブランクスも更に軽く、しなやかに、そして強靭なバットに進化。
ここでようやくスパイラルガイド仕様になりました。
電動ジギングでは特に電動リールが巻きっぱなしの状態で、
しかも、相当なパワーで巻き上げています。
激しくしゃくった際にラインがガイドに
絡みロッドを折るなんてことも想定されますが
スパイラルガイドなら、糸がらみも少なく、
また、ブランクスが素直に曲がるなどのメリットが多いのです。
そして、その後も何度も何度も試作を作り、
各地で繰り返しテスト。
社長がエンドグリップに電動リールのコードを収納する
溝を掘ると言い始めた時は、その発想にズッコケそうに
なりましたが、今ではあれが無かったら不便だったなぁ~
とつくづく考える時があります。
衣浦マリーナさんの九州遠征ツアーではいつも
この電動ジギングロッドとミミックで全員が寒ブリやマグロを爆釣
私は、福井の玄達瀬と九州の玄界灘で
ジギングするようになってから、
電動ジギングに対する抵抗感が無くなりましたね!
良く考えれば
100m前後のポイントをドテラ流しで
ジギングするなら電動ジギングが楽に決まってます!
今なら分かるwww!!!
ネットで検索すると昔も、どこかのメーカーが
電動ジギングロッドを発売しているようなのですが、
当時も良く質問された
「電動ジギング専用って何が違うの?」
を明確にまた、機能面で具体的に
説明できるロッドはなかったと思いますね。
ゼロドラゴンのEJ632とEJ5113が
何故電動ジギング専用ロッドと言えるかについてですが、
①リールが巻き続けている状況でアクションをするため、
通常のジギングロッドだとバラシが多い。
だから、高感度でありながら、
ティップからベリーにかけてをソフトに設計。
②アクションが速くても遅くても、ティップがラインに追従するように、
またジグが水を噛むようなブランクスアクションに設計してある。
③激しいしゃくり時も糸がらみの少ないスパイラルガイド。
④電動リールのコードを収納できるグリップの溝(ケーブルディッチ)の
採用と、そのコードをワンタッチで固定するコードキーパーを標準装備。
⑤一日にジグを落とす回数が増える為、ラインへの摩擦負担が少ない
フルトルザイトガイドを採用。
⑥バットセクションは強靭に仕上げ、
10キロオーバーの青物も楽々上げることが可能。
⑦1日使用しても、疲れを軽減するよう軽量化とバランスを配置。
⑧ハードに使用しても壊れにくい様に、
ガイドはダブルフット&ダブルラッピングを採用。
⑨誰が使っても使いやすいロッドである。
更にこのロッドに最高級コスメ(装飾)を施し、
考えに考え抜き、こだわり抜いたロッドは
こうして完成しました。
しかし、1番の問題はここからなんですよ!!
ここまでこだわって作ったのだから売ろうよ!
みたいな話になりまして・・・
何が問題か??
誰が買うんですか?このロッドをwww!!!
そう、こんな誰も知らない、まだ立ち上げたばかりのメーカーのロッド。
しかも、ロッドもジグもまあまあイイ値段する(笑)
さらに新しいカテゴリの電動ジギング専用ロッドって・・・
営業担当の私は冷や汗出まくりですよ本当に!!
まずは、愛知県内の社長の顔が利くお店に
無理くりお願いして半分お付き合いでおいてもらい。。。
その節は本当にありがとうございました(>_<)
しかし、他県のお店へ電話営業しても断られ。。。断られ。。。
ところがですね、捨てる神あれば拾う神あり??
先見の明がある方っているんですね~。
九州の大手量販釣具店のバイヤーさん。
「面白い商品ですね、今までにない商品
新店を丁度作るから置いてみましょう!」
とお返事をいただき、嬉しかったなぁ~
でも、そう簡単にはいかないわけですよ・・・
半年は殆どな~んにも売れませんでしたね。
流れが変わったのは、最終手段で私が直接お店のスタッフさんの
生の声を聞いてみようと思いまして、店舗を営業してみましたら、
電動ジギングをやっている人はいるけれど、専用タックルが
無いから絶対売れる!と皆さんがおしゃっていただきまして、
その声をまた、本部バイヤーさんへフィードバックすると、
これがまた、男気と言いますかね、気持ちよく「やってみましょう!」
と有難いお言葉と、対応をいただきまして、今まで置いていなかった
福岡の複数の店舗へ置いていただけることになったんですね。
すると、1~2週間が経過したころ、
「置いた商品がどんどん
売れて在庫が無いから追加で送って!」
とビックリする連絡をいただきまして、
その後も、
色々な船長、アングラーさんとの出会いもあり、
気づけばその噂は徐々に全国へ広がり、
そして、ロッドもジグも完売御礼。
そんな光景、夢にも思いませんでしたね。
お店から、けんもほろろに断られていたころが懐かしいなぁ~
ここまでこれたのも、皆様に支えられてきたからですね.
本当にありがたい限りです。
世の中にない物をリリースし、
広めて行くことが如何に大変か
このロッドのおかげで
また良い経験と勉強をさせていただきました
ロッドで迷っている方は是非使っていただきたいですね。
自信を持って必ず満足いただけるロッドと言えます。
今後ともよろしくお願いいたします。
本日も長文にお付き合いいただき
ありがとうございました