事前に「売れる条件」を計画することが大事
ゼロ円マイホーム(賃貸併用住宅)の私の基本戦略を聞かれた方から、「賃貸併用住宅って高く売れないんじゃないですか?」とよく質問されます。
まず、最初に私の基本戦略はこの2つです。
1.保有して良し
2.売却して良し
先日書いた戦略に関するブログはこちら↓
ゼロ円マイホーム(賃貸併用住宅)の場合、「保有して良し」に納得する人は多いけど、「売却して良し」は少し違和感を感じる人がいます。
なぜそう思われるのか、理由を聞いてみると、、、
特殊だから売れなさそうに思から。
なんとなく売られているイメージがないから。
そんな答えが返ってきます。
知らないからしょうがないのですが、
実際には高値で取引されることが多いと思っています。
さらに、ゼロ円マイホームで推奨しているのは、設計の最初の部分から高値で買ってもらえるように、かつ自分も十分満足して住めるように、かつ賃貸の人にも満足して住んでもらえるように設計しましょう!ということを伝えています。
この部分が抜け落ちると、それは高く売れません、という状況になります。
それに、もう一つそんな「高く売れない」印象がついている理由としては、実際に売るに売れない賃貸併用住宅しか市場に売りに出されないから、というのもあると思います。
オーナーが満足している「賃貸併用住宅」は、そもそも売りに出されないからです。
私が推奨しているのは、人生何が起こるかわからないので、売りたいと思ったときに高値で売れる状況・物件にしておく!という戦略です。
では、高く売れるにはどうすればいいか?
それは将来の売り主を想定して、「事前に」喜ばれる設計、仕様、場所、にすべき、ということですね。
あまり自分のこだわりを入れすぎたり、特殊な造りにしてしまうと逆に売りづらくなります。
それは、お客さんのすそ野を自ら狭めているようなものです。
それに、物件は1つしかありません。
何百世帯にも気に入っていただく必要はありません。
1件決まればよいのです。
自分がまさしく賃貸併用住宅を欲しい!と思っていると思います。
それなら、私と同じような人はどのくらい市場にいるだろうか?
と考えるわけです。
自分の年収、家族構成、働き方、教育(学区)の考え方、趣味趣向、全部が一致する必要はありませんがざっくり自分と同じような境遇の人は何世帯くらいいるだろうと概算してみます。
タイミングなんかもありますよね。
年齢や、子供の年齢、教育環境、職場なんかでもバッチリ条件があう、というのはなかなか難しいです。
でも、まず職場で数万世帯には合致する。
子供の教育環境で数百世帯まで縮まる。
住宅ローンを組める年収・勤務先でさらに絞り込まれる。
それでも数十世帯に検討してもらえるようであれば1件成約を勝ち取るのはそれほど難しいことではないと思います。
それから、大事なポイントは、「仲介してくれる不動産業者を選ぶ」という事です。
不動産業者にも得意・不得意があります。
賃貸併用住宅の中古物件を売ったことのある、実績のある不動産会社に売却依頼をすべきですね。
それから、「誰に売るのか」も大事です。
間違っても投資家に売ってはいけません。
一番高く売れるのは、自宅が欲しい一般の方で住宅ローンの支払いは少しきついなと考えている人(つまりエンドユーザー)です。
この方たちから見れば、土地を探して賃貸併用住宅を作るというのは大きなハードルなわけです。
でも、それが中古でそれなりに自分の条件を満たす賃貸併用住宅が手に入り住宅ローンの支払いが軽減されるなら、とても大きなメリットと感じてもらえるはずです。
まとめると、、、、、
1.商品そのものを「事前に考えて」作ること。
2.売却先は一般のエンドユーザーに売ること。
3.売却依頼をするのは、賃貸併用住宅を販売したことのある実績のある不動産会社に頼むこと。
この3つが大事だと思います。