近畿発見 大阪24区 (その1) | れぽれろのブログ

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美術、音楽、本、日常のことなどを思いつくままに・・・。

毎年自分はお盆休みには旅行に出かけることが多いですが、今年は遠くへ出かけることはやめて、近場をウロウロしていました。
自分は現在東大阪市と大阪市東成区の境目付近に住んでいますので、大阪市は日常的に訪れている都市なのですが、大阪市は広いので、訪れたことのない場所はまだまだだくさんあります。
知っている場所を改めて訪れる&行ったことのない場所に訪れてみる、そして合わせて、大阪市全般を改めて俯瞰してみようというのが今回のお散歩の目的。

ということで、忘れたころにやってくる近畿発見シリーズ。
今回は大阪24区にスポットを当てて、あちこちウロウロしてみることにしました。
大阪市は現在24の行政区に分かれていますが、各区は大阪市の出先機関であり、東京23区のように区自体が独立して区制を行っているわけではありません。
区長も区民による選挙ではなく市が指定した人間が就任します。
なので、東京の区に比べると政令指定都市の行政区はやや影が薄い。
さらに大阪維新の会による改革に伴い、現在の24区の区割りは見直しが進められています。
そんなこともあり、現在の24の区それぞれを改めて意識してみようというのが今回の趣旨の1つです。

もう1つの目的は、区役所のタイポロジーです。
タイポロジーというと大げさですが、各区の区役所がどんな建物で、区全体のどのあたりに位置し、最寄り駅がどこの駅で、区役所とその周辺には何があるのか。
こういったことを意識しながら街を歩いてみるのも面白いかもしれない。
ということで日中の最高気温35℃を超える猛暑の中、24区の区役所とその周辺を歩いてきました。
当初は2~3日あればで回れるだろうと考えていましたが、ついあちこちウロウロしてしまう、暑いので休憩しがちになる、と言ったことが重なり、結局お盆休みでは回りきれず、全区を訪れるのにまる4日かかりました。
記事は3回に分け、各区の情報と個人的な関心などを織り交ぜつつ、区役所&最寄り駅とその周辺の写真を並べてみたいと思います。
合わせて各区のゆるキャラにも触れます。
本当はゆるキャラの画像を並べ、ゆるキャラのタイポロジーみたいなこともやりたかったのですが、申請やら何やらの手続きがいるようで面倒ですので、省略。
各記事の写真は50枚くらいになり、かなり長めの記事になります。
ご興味のある方はお読みください。


第1回目は大阪市の北部及び西部に位置する8区を並べてみます。
登場する区は、北区、西区、港区、福島区、此花区、西淀川区、淀川区、東淀川区です。
大阪市の北西部は元々は海でした。
弥生時代以降、淀川の下流に徐々に堆積物が積み重なり陸地化していきますが、つい数百年前の中世まではこの周辺は八十島と言われ、水と島が続く土地でした。
現在に続く水の都:大阪の原型がこの北西部。
近世以降干拓や埋め立てにより現在の地形になります。
それ故大阪市の中では比較的歴史が浅い地域がこの北西部です。
近代以降は工業化が進み、多くの工場が建設されたのもこの地区、水の都から煙の都へ、人口も多く工場労働者がたくさん住んでいましたが、大気汚染や地盤沈下などの弊害も大きかった地区、工業地であるため空襲による被害も大きかった地区です。
戦後は工場の地方への移転に伴い人口は減少しますが、都心回帰に伴い近年は人口は増えているようです。
元々海であった地域ですので水害が多く、とくに西部では海抜0m以下の土地も多く、各地に水防碑が立てられているのもこの地域の特徴です。

以下、各区を並べてみます。
区の規模、自分が訪れた時間、疲労度、暑さ、個人的思い入れ等により、区ごとの紹介に落差がありますが、この点はご了承を。



・北区

区役所の位置:北区扇町
最寄り駅:扇町駅(大阪メトロ堺筋線)
区の花:バラ
ゆるキャラ:のんちゃん、すーちゃん


北区は大阪市北部の中心地:梅田とその周辺に位置します。
北は淀川、東と南は淀川の支流である大川に囲まれた土地。
梅田にはJR大阪駅があり、京都・神戸をつなぐ新快速とその他特急が走りこむ。
阪急梅田駅は京都・神戸・宝塚方面への起点、阪神梅田駅も同じく神戸方面へ向かう起点ですが阪神線は海側を走ります。
総じて京都・神戸方面の玄関口という印象がある区です。
歴史的には近世の大阪三郷のうちの天満組のあったところ。
梅田周辺にはたくさんの商業施設が並び、区の東には南北に地下鉄2駅をぶち抜く長さの商店街、日本一長いと言われる天神橋筋商店街があり、その南には大阪天満宮、東には造幣局があります。
区の南は当ブログで過去に写真を並べたこともある中之島があり、府立図書館や中央公会堂などの歴史的建物と公園があります。
梅田北東部には、戦災を免れた古民家を再利用したお店が並ぶ中崎町などのお洒落地区もあり。
当ブログで何度も登場する国立国際美術館、フェスティバルホール、ザ・シンフォニーホールはいずれも北区にあります。
自分は梅田付近に買い物に行く他、美術館や図書館のある中之島付近をよく訪れます。

区役所は梅田界隈ではなく少し東に離れた扇町にあり、周辺には扇町公園と関西テレビの本社がありました。
区のゆるキャラはのんちゃん・スーちゃんという男の子と女の子のカップル。
名前は北=ノースから取られているようです。

区役所の様子。

右端には区の花:バラがデザインされたロゴがあります。


同じくバラがあしらわれた時計と鐘。


 

多くの区では、各区役所の前に区の花が掲げられたポールがあります。

この写真はガクブチの広告のフェルメールとの組み合わせ。


「出会い」と題された像。

役所付近にはこのような昭和期に作られたと思われる彫像の類が設置されているところが多いです。


区役所の隣は関西テレビの本社。

「もしもし、こちら関西テレビでございますが。」「・・・ノンストップゲーム!」のやり取りでお馴染みの、あの関西テレビです(←例が古い)。
建物の一部はキッズプラザと呼ばれる子供向け施設となっており、夏休みなので子供連れが多かったです。
真ん中にいる白いのは、ハチエモンと呼ばれる関テレのキャラクタ。


大阪メトロ扇町駅ではハチエモンが駅員に。



扇町駅では各路線が関テレのキャラクタになっています。なんやこれは。

長堀鶴見緑地線の扱いが悪いのはなぜなのか(笑)。


区役所と関テレの裏は扇町公園になっています。




・西区

区役所の位置:西区新町
最寄り駅:西長堀駅(大阪メトロ千日前線・長堀鶴見緑地線)
区の花:サクラ、バラ、パンジー、コスモス
ゆるキャラ:にっしー

西区はその名の通り大阪の中心からやや西側にある区です。
北は中之島の南側、南は道頓堀川に面しており、東西に中央大通りと長堀通、南北に四つ橋筋、なにわ筋、新なにわ筋が走っています。
中央大通り付近(西本町~阿波座)がいわゆる西船場と呼ばれるかつての商業の中心地。
北には靭公園があり、南東の堀江付近は若者向けのおしゃれスポット。
南西の千代崎には大阪ドームがあり、オリックスバファローズのホームタウンである他、各種イベントも開催されています。
元々海であったため全体的に土地が低く、とくに西側の九条付近は海抜0m以下の地点も多いです。
この九条界隈には、昭和初期の第一次若槻内閣を揺るがした松島遊郭移転疑獄で有名な松島遊郭(松島新地)があります。
自分は西長堀の大阪市立中央図書館を利用することが多いです。

区役所は長堀通沿い、西長堀駅のある鰹座橋交差点付近にあります。
区の花はなぜか4種類もあります。
ゆるキャラ:にっしーは「西」の字をイメージしたウサギで、街を歩いているとときどき見かけます。
区役所の近隣には大阪市立中央図書館、その裏側には土佐公園と土佐稲荷神社があり、かつては三菱財閥の岩崎弥太郎の別邸があったとされます。


長堀通沿いにある区役所。



通りを隔てた南側には水防碑がありました

「災害は忘れたころにやってくる」
大阪市西部ははかつてジェーン台風などで大きな水害に見舞われた地。
なので西側の区ではこのような水防碑を見かけます。
近年は大阪市は大きな水害には見舞われていませんが、昨今の気候変動により、また忘れたころに災害がやってきそうです。


その南側にある土佐稲荷神社。



その南、土佐公園には、恒例の戦後昭和期に建てられたと思しき彫像。



岩崎家別邸址。

この地が三菱発祥の地とのこと。
岩崎弥太郎は土佐の生まれで、三菱財閥の元となった三菱商会は大阪で創業されたようです。
その後明治初期に本店を東京に移転。
先日東京は駒込の六義園(ここも岩崎家の別邸)を訪れましたが、奇しくも岩崎家ゆかりの地が大阪にもあったことに今回初めて気づきました。


そのすぐ東側、新なにわ筋沿いにある大阪市立中央図書館。

いつも訪れている図書館のすぐ裏側に史跡があるとは知りませんでした。
改めて近隣都市を歩いてみると、いろいろと発見があるものです。



・港区

区役所の位置:港区市岡
最寄り駅:弁天町駅(大阪メトロ中欧線、JR環状線)
区の花:ヒマワリ、サクラ
ゆるキャラ:みなりん

西区の九条以西、大阪湾までの一帯が港区です。
港区はその名の通り大阪港がある区。
戦前は一大工業地帯で大阪市内で最も人口の多い区でしたが、空襲が非常に酷く、戦後の人口減少率96%という大阪市下最悪の人口減を経験した区です。
北東から南西にかけて中央大通りが伸び、弁天町から朝潮橋を越えて大阪港に至る地形。
大阪港には海遊館、そして日本一低い山:天保山がそびえたっています。
天保山は標高4.5mという低さ、津波が来ればひとたまりもありません(笑)。
かつては海遊館の隣にサントリーミュージアムがあり、自分はゼロ年代に何度も訪れていましたが、2010年に閉館、これ以降港区には自分はほとんど訪れていません。あのロートレックやミュシャなどのコレクションはどうなったんだろう?

区役所は中央大通り沿いではなく、弁天町駅から少し南のみなと通り沿いにあります。
区のゆるキャラはみなりん、区の花であるヒマワリのデザインになっています。


区役所の様子。



最寄り駅は弁天町駅。

かつてこの駅の裏側に交通科学博物館があったそうですが、京都鉄道博物館が完成して以降、そちらに統合される形で閉館したようです。
このこともあり、JR環状線弁天町駅の発着メロディは「線路は続くよどこまでも」が採用されていますが、個人的にはこのメロディは先に阪神電車の発着メロディを思い出してしまいます。


弁天町駅の南側には南国風の遊歩道が続く。

これを超えると区役所に辿り着きます。



・福島区

区役所の位置:福島区大開
最寄り駅:野田駅(阪神電鉄)、野田阪神駅(大阪メトロ千日前線)
区の花:のだふじ
ゆるキャラ:フッピィ&クッピィ

福島区は北区の西側に位置し、北は淀川、南は安治川に囲まれた、比較的狭い区です。
東西に北港通りが走り、JR環状線の福島駅と野田駅が主要な駅になると思われます。
福沢諭吉生誕の地、パナソニックの創業の地である他、ABCテレビ(朝日放送)の本社、阪神電鉄(阪神電気鉄道株式会社)の本社があります。
当ブログでお馴染みのザ・シンフォニーホールや国立国際美術館は北区にありますが、JRの場合は福島区の環状線福島駅が利用しやすいです。

区役所の最寄り駅はJRではなく阪神野田駅になります。
福島区は野田藤の発祥地であるとされ、区の花も野田藤に設定されています。
ゆるキャラのフッピィ&クッピィは「福」の読みに由来し、野田藤の花からデザインされています。
フッピィ&クッピィのイラストはなかなか表情豊かで、可愛げがあります。


北港通りにある区役所。

少しわかりにくいですが、建物の左上にのだふじのロゴがあります。


ここにも水防碑がありました。

災害は忘れたころにやってくる。
福島区や後に紹介する此花区や西淀川区は、西区の九条地域と同様に海抜0m以下の地点が多く、水害の危険が大きい地域です。


阪神高速の高架下にものだふじの表示。



野田阪神駅前には、阪神電鉄の本社があります。



こちらは本社脇にある、阪神電鉄100周年を記念した碑。

この敷石はかつての路面電車の時代に実際に使用されていたものなのだそうです。


周辺には「阪神」の名を冠した建物や企業が。



パチンコ屋も阪神。



商店街がいくつかあります。

野田阪神本通り商店街。
この奥に松下電器、元パナソニックの創業の地があるようです。



・此花区

区役所の位置:此花区春日出北
最寄り駅:千鳥橋駅(阪神電鉄)
区の花:サクラ、チューリップ
ゆるキャラ:このはちゃん

此花区は福島区のさらに西側、同じく淀川と安治川に囲まれており、西側は大阪湾、その多くは埋め立て地です。
港区や福島区と同様に戦前の工業地帯で、春日出発電所は戦前では東洋一の火力発電所でした。
戦前の大工業地帯で、空襲による被害を受け、公害に悩まされるというのも周辺の区と同じパターン。
中心となる駅はJR環状線西九条駅で、北港通りが東西に走る。
現在は何といっても区の西側にあるユニバーサルスタジオジャパン(USJ)が有名で、此花区は日本全国&海外から観光客が押し寄せる、大阪市屈指の観光都市になりました。

区役所の最寄り駅は阪神千鳥橋駅で、西九条やUSJからは少し離れています。
区の花はサクラとチューリップ、ゆるキャラのこのはちゃんも桜のような髪型で、チューリップを手にしているというデザインです。


区役所の様子。

北港通りから道路1本隔てた内側にあります。
壁には大きくチューリップが描かれています。


区役所の前には沖縄復帰記念の時計があります。

大阪西部はかつて琉球移民が多かった地域です。
沖縄県出身者が最も多いのは大正区(区民の4分の1程度が沖縄にゆかりがあると言われる)ですが、県人会があるくらいですので、此花区にも沖縄出身者が多かったのだと思われます。


サクラとチューリップと青空。



阪神千鳥橋駅付近には商店街があります。
こちらは四貫島商店街。



商店街にはサメが吊るされています。

なぜサメなのか?
調べてみると、どうもUSJ→ジョーズのアトラクション→サメ、ということのようです。
サメと万国旗というのも、何やら不思議な組み合わせ。


道路を隔てた反対側にあるのが、此花商店街・グッディー此花。

 

今回大阪24区を歩いてみて、多くの地で商店街が機能していることに気付かされました。
商店街のタイポロジーというのも、やってみても面白いかも。



・西淀川区

区役所の位置:西淀川区御幣島
最寄り駅:御幣島駅(JR東西線)
区の花:サザンカ
ゆるキャラ:に~よん

ここからの3区は淀川の北側になります。
淀川を越えた北側には東西に渡り3つの行政区があり、このうち最も西にあるのが西淀川区です。
区としての性格は港区や此花区に近く、八十島→工業化のパターン。
水に浮かぶたくさんの島があったためか、西淀川区はとくに「島」の名が付く地名が多いように思います。
鉄道はJR東西線と阪神線の通り道。
自分は大阪府南部出身ということもあるため、個人的には大阪24区で最も印象の薄い区で、駅から降り立ったのも初めてだと思います。

区役所の最寄り駅はJR東西線の御幣島(みてじま)駅。
駅周辺もとくに目立ったものはありません。
個人的に印象の薄い区ですが、ゆるキャラ:に~よんのイラストは可愛い!
頭部にサザンカをあしらったキャラクタ。西淀川区のホームページにアクセスすると、に~よんが可愛く歩く姿が確認できます。


区役所は御幣島駅を降りてすぐのところ。

図書館と一体になった建物です。

 

独特のアーチと青空。




・淀川区

区役所の位置:淀川区十三東
最寄り駅:十三駅(阪急電鉄)
区の花:パンジー
ゆるキャラ:夢ちゃん


淀川区は西淀川区の東側。淀川以北の3区の中心地です。
南北に多くの鉄道が走っており、東の端にはJR京都線、西の端にはJR神戸線、新快速が淀川を越えた南の大阪駅を経由してぐるっとUターンするのが、この淀川区の東西です。
その他大阪メトロ御堂筋が通り、そして区の中央にある阪急十三駅は、神戸線、宝塚線、京都線の分岐駅となっています。
区の東には新大阪駅があり、新幹線の停車駅で大阪府の窓口、新大阪駅周辺は大阪の副都心として位置づけられ、たくさんの企業の事務所があります。
個人的にも仕事で訪れる機会が多い場所。
一方中央の十三周辺は繁華街となっており、駅を降りるとたくさんのお店が並んでいます。
区の北側にはaikoの楽曲で有名な阪急三国駅があり、区の西側のJR塚本駅付近には、かの有名な塚本幼稚園があります。

 

区役所の最寄り駅は阪急十三(じゅうそう)駅です。
 

区役所の写真。と思いきや・・・

・・・後で調べて気付きましたが、この写真は間違い。
これは旧区役所、現在の区役所は違う場所にあるようです。

なので、今回の「区役所のタイポロジー」は、実はコンプリート出来ていません(笑)。


柵があるので、工事中かなとは思いましたが、古い建物だったとは・・・。



駅を降りてすぐに見えてくるのがこちらの駅前商店街。

 

 

駅周辺には商店街がたくさんあり、規模が大きい商店街もあれば、



比較的小さめの通りもあります。



商店街の一角にあるのが、この見返りトミー君。

いわゆる小便小僧です。
ベルギー人と十三人の混血という設定。
戦後すぐ、十三駅付近にはトイレがなく、この西口付近で皆立小便をするため、いつの間にかションベン横丁と呼ばれるようになったとのこと。
それを記念して(?)現在このような小便小僧が設置されているようです。
現在はションベン横丁からトミータウンに名前が変わっています。

このトミー君、ときどき服装が変わるのだそうです。
自分が訪れた際は縞々のロングTシャツでしたが、インターネットで検索すると、様々なコスチュームのトミー君が確認できます。
誰が着替えさせているんだろう・・・?



・東淀川区

区役所の位置:東淀川区豊新
最寄り駅:淡路駅(阪急電鉄)
区の花:こぶし
ゆるキャラ:みのりちゃん

淀川区の東側にあるのが東淀川区、大阪市内で最も北側に位置する区です。
中心となる駅は、阪急京都線と阪急千里線が交差する淡路駅。
区の東部には大阪メトロ今里筋線が走っています。
(ややこしいですがJR東淀川駅は東淀川区ではなく、淀川区になります。)
元々は京都へ向かう川港して栄えた地域、今回の8区の中で最も東に位置するため、東淀川区は北西部の水の街という特徴に加え、次回にまとめる東部の区(京都・奈良への街道の起点)との類似性も感じられる地域です。
個人的に阪急淡路駅は乗り換え等でよく利用しますが、東淀川区は降り立って歩いたことはほとんどない区です。
今回歩いてみた印象は、どちらかというと大阪市外、郊外の住宅地に近いような印象を受けました。

区役所は淡路駅からかなり離れたところにあります。
24区の中で、区内を鉄道が走ってない大正区を除くと、この東淀川区が駅から最も遠い区役所だと思います。
区役所のホームページには詳しい道順が紹介されており、阪急京都線に沿って歩くのが最も近いようです。
これを見てから行けばよかったのですが、自分は淡路駅南側の通りと府道14号線に沿って歩いたため、余計に時間がかかりました。


区役所の様子。

周辺の印象は、都市郊外の市役所の印象に近いです。
(郊外の市役所は、だいたい駅から少し離れた広い国道付近にあることが多い。)


鐘がある区役所も多いです。
東淀川区も鐘が目立ちます。



近くにあった、名鉄運輸のトラックが並ぶ倉庫。

この辺も都心の風景とは異なる感じ。
他の区役所とは立地条件が違います。


区役所が遠いからか、淡路駅前に出張所がありました。

これも郊外の市役所などによくあるパターンですね。


淡路駅の東西には商店街が。

こちらは西側。



東側。



駅周辺は工事中でした。高架化が進むのかな?

阪急淡路駅は、梅田から京都へ向かう阪急京都線と、天六から吹田市へ向かう阪急千里線がクロスする地点です。
高架化により駅周辺の風景も変わるのかもしれません。
ひょっとしたら郊外都市の駅前再開発と同じような風景に一変するのかも。


現在の古い淡路駅も記念に撮影。



ということで、大阪市西部~北部の8区、区役所とその周辺の様子でした。
次回は大阪市の中心部から東部の区を訪れた結果をまとめたいと思います。
より歴史の古い大阪や、キッチュな大阪の風景も登場します。