今日は兵庫県立芸術文化センター管弦楽団(PAC)の
第52回定期演奏会を聴きに、西宮まで行ってきました。
第52回定期演奏会を聴きに、西宮まで行ってきました。
自分はPACを比較的よく聴きに行きます。
定期演奏会が金・土・日の3日間行われるので、
日程調整がしやすいのがよいですね。
日程調整がしやすいのがよいですね。
自分が住んでる大阪には、いわゆる「4大オケ」があるのですが
主要な演奏会はほぼ平日のみ。
基本平日が仕事で残業もあり、職場が大阪の中心から離れている自分は
これらのオケの通常の定期演奏会を聴きに行くことはかなり困難。
そこへ来ると、PACは行きやすい!
多忙で休日出勤が重なるときでも、たいてい土日どちらかは休めるので
行きやすくてよいですね。
さて、今日の曲目はマーラーの7番。
指揮は金聖響さん。
最近講談社現代新書からマーラーに関する本も出された方。
(玉木正之さんとの共著)
やっぱりマーラーの生演奏はいいですね。
CDで聴くのと音の聞こえ方が違う。
ふだんCDでは聴こえない音が聴こえたり、いろんな発見があります。
(我が家のCD視聴環境がへなちょこなだけかもしれませんが)
とくに4楽章が気持ちいい。
この楽章は短いシンプルな旋律の断片のようなものが
楽器から楽器へ渡されて行くのですが、この辺の音の立体感とういうか
聴こえ方の気持ち良さがいいですね。
マンドリンがとにかくよく聴こえる!
ギターの小さな音もしびれるくらい気持ちいい。
うっとりする演奏。
打って変わってけたたましい5楽章。
自分はマーラーの曲の中でもこの5楽章がとくに好きです。
冒頭のティンパニの音が大きい!
トランペットも一部バランスがおかしいくらいに吠える!
この曲はこれくらいが面白いです。
しかし曲の流れがしっかりしているのは指揮者の調整のおかげでしょうか。
必要以上に緩急をつけたり感情過多な演奏ではなく、
シンプルなのがよいですね。
シンプルなのがよいですね。
マーラーは普通に演奏するだけで面白い。
(もちろん、感情過多でも面白いのですが)
細かいところでは、5楽章はロンド主題が形を変えながら4回繰り返され、
各回の間には短いロンド主題の断片のファンファーレが3回はさまるのですが、
この短いファンファーレの後半にテンポを落としたあと、
副主題へスムーズに移行するのが気持ちいい。
副主題へスムーズに移行するのが気持ちいい。
(具体的には、5楽章86小節目、練習番号234番の3小節前、など)
ここ、間に長めのバウゼを入れる指揮者が多い気がしますが、
今日みたいにスムーズに入った方が気持ちいいと思います。
最終ロンド主題前の、大盛り上がり→フェイントで舞曲風旋律のところ
(517小節目、練習番号288番の4小節前)
なんかもいい感じでしたね。
あと、2楽章のカウベルや5楽章の金属板は、もっと鳴らしてもいいかな、
とも思いましたが、バランスとしてはこれくらいがいいのかな?
2010年に京都市交響楽団で聴いたこの曲の演奏では、
金属板をドカドカ敲いたり、物干し台みたいなのに吊るした金属片を
台ごと揺すって大音響を出してたので(笑)、
どうもこのときの印象が強すぎたのかもしれませんが。
どうもこのときの印象が強すぎたのかもしれませんが。
とにかく楽しかったです。
この夏は1番,5番,8番も聞くので、今から楽しみです。