やっと通して全部読み終わったぞ!
長かった
綿から糸、糸から生地になる部分が馴染みがなく難しかったが
その後生地から裁断され、縫製、洗い加工となると聞き馴染みのある用語も増えてきてイメージがしやすかった
以下メモった内容
○ファスナー
テープ、エレメント、スライダーの3つの部品からなる
テープの端っこ(エレメントが固定される部分)は厚くなっていて芯紐と呼ばれる
エレメントにはスライダー抜けを防ぐために上止と下止がある
○糸
コットン100%…カタン糸
ポリエステル
芯がポリエステルで外側がコットン…コアヤーン
○ジーンズの構造上の特徴
1、使用される生地はデニムなど分厚く強度のある物
2、縫い糸は太い
3、金属製の付属品が多く使われる
4、ポケットの袋布以外に裏地はほぼ使われない
5、芯地はほぼ使用されない
6、タックやダーツ処理ではなくヨークなど平面の繋ぎ合わせで構成
7、縫い合わせは極め直線的
○商品企画
素材、副資材、シルエット、縫製、洗いなど
○パターンメイキングとグレーディングの機械化をCADと称される
グレーディングとはマスターパターンをサイズ毎に拡大縮小する事
○縫製仕様書=設計書
○延反
往復延反方式(内側が表同士になるように折り返されることが多い)、片道表上延反方式(コーデュロイなどによく使用される。効率が悪い)
○ジーンズ各部の名称
前身頃、後身頃、ヨーク、ポケット、タブ、袋布
、向布、コインポケット、ファスナー、前立て、てんぐ、ウエストベルト、ベルトループ、ラベル、タックボタン、リベット、ウエスタンポケット
○縫製工程
前身、小股縫い(本縫い)
後身、ヨークシーム(巻き縫い)、バックシーム(巻き縫い)
インサイドシーム(インターロックか巻き縫い)、アウトサイドシーム(インターロック、巻き縫い、割縫いなど)
○縫い方
本縫い、二重環縫い(チェーンステッチ)、割縫い(オーバーロック+本縫い+プレス)、オーバーロック、インターロック(チェーンステッチ+オーバーロック)、巻き縫い(ラッパを使用)、かんどめ、裾縫い(チェーンステッチ、シングルステッチ)
○バンドルシステム
ひとまとめの量を終えて次の工程に渡す
仕掛り品(生産中の途中在庫)が増える問題点
○シンクロシステム
1枚ずつ次の工程に渡す
タイムバランスに注意しないと能率の悪い工程に仕掛品が溜まりやすい
○コンベアシステム
スウェーデンのイートン社に代表される「ハンガー方式」。シンクロシステムを目指しているがバンドルシステムの変形とも言える
○立ちミシン方式
TSS(トヨタソーイングマネジメントシステム)が有名
立って左右に動くことで2~3台のミシンを受け持つ
短期間で小ロットのジーンズ縫製が出来る反面、体力的にハード
○品質保証体制
製造工程基準、試験方法基準、品質基準など
○製品検査
寸法検査、外観検査、物性や堅牢度検査、検針機検査
○検針対策
PL法(製造物責任法)、製造者に対し損害賠償請求が出来る
ミシン針や金属片の混入防止の徹底が重要
○シルエット
スキニー、スーパースリム、レギンス、スリム、クロップドパンツ、スレンダー、テーパード、ストレート、ブーツカット、フレアード、ベルボトム、サルエルパンツ、ボーイフレンドジーンズ、バギー
○洗い加工(前工程)
ヒゲ加工、シェービング、サンドブラスト、ダメージ加工、ピン打ち、レーザー加工、インクジェットプリント
○水洗い
50℃~80℃、10分~60分程度行う
※水通しは常温水で行い、糊抜きもしないので別の事
糊抜剤として酵素剤を使用する場合は中温、中性
酸化剤を使用する場合は高温、アルカリ性
水洗い機(ワッシャー)はたて型とよこ型
たて型の特徴は
多量、絡まりにくい、ムラが出来にくい、高低差によるもみ洗い効果が高い
自動化がしやすく出し入れが容易、水の使用量が3分の1
よこ型は内部が何層かに分割されているため、染色を伴う際に使用される
○ストーンウォッシュ
常温~50℃、15分~180分程度行う
使用される石の種類は
軽石、人口石(ゴム系、セラミック系)、ゴム系ボール
○バイオウォッシュ
セルラーゼ(セルロースを分解する酵素)で繊維の一部を分解しインディゴを落としストーンウォッシュのように仕上げる加工
50℃付近
中性タイプ10~90分
ph7付近で活性化、効力は劣るが長時間持続、弱アルカリ性の用水ではphの調整が必要
酸性タイプ10~60分
ph4~5付近で活性化、phを維持するために緩衝液を用いることが多い、効力は大きいが持続しにくい
※phは7が中性、数字が小さくなると酸性、大きくなるとアルカリ性(最大14)
加工後は活性停止処理が必要となり、アルカリ剤の添加、又は80℃に加温する必要がある
加工後のソーピングは重要で分解された雑物を取り除かないと黄変の原因となる
石と併用して使われるバイオストーンも多用されている
○フェード(中色)、ブリーチ(淡色)
50℃程度の温水に薬品と製品を入れ、30分程度加工
コントロールしやすい酸化剤が使用され、「次亜塩素酸ソーダ」「亜塩素酸ソーダ」「塩素化イソシアヌル酸」などがある
環境への配慮からオゾンなどの非塩素系の酸化剤やブドウ糖など還元剤も用いられる
○ケミカルウォッシュ
軽石を10~50%溶液の次亜塩素酸ソーダに30分程度浸し、水切り後ワッシャーに入れる
2~30分程度加工、水を用いないため常温
イタリア発祥
作業環境が悪い、柄や濃淡のブレが大きい、工程が長いなどの問題点
○トッピング、オーバーダイ
顔料は固着させるのに手間、反応染料は長時間を要することと除剤を大量に使用、そのため直接染料が1番向いている
○製品染め
白、または生成りで縫製された物を染色
○後工程
ソーピング
界面活性剤(水に馴染みやすい部分と油に馴染みやすい部分の両方をもつ)でソーピングが行われる
未固着染料や薬品を洗い流し不純物を除去
○AIDMAアイドマの法則
注目attention
関心interest
欲求desire
記憶memory
行動action
○デニムの天敵
高温の湯、キツい洗剤、塩素系漂白剤、強い太陽光
○環境対策
綿花は世界の農地面積の2~3%にすぎないが、使われる殺虫剤は16%に及ぶ
最低3年間化学肥料や殺虫剤を使わないオーガニックコットンは綿製品の1%以下と少ないが、徐々に増加している
落ち綿という紡績でロスとなった糸くずを再生したり、木質の繊維素を利用した精製セルロース(テンセル)やバナナ由来の原糸を混用したりしている
○3R
リデュース減らす
リユース再利用
リサイクル再資源化
さらに熱回収(サーマルリサイクル)、適正処分
もっかい最初から読み直そ