備忘録
お大師様は「秘密曼荼羅十住心論」の序文において、因縁転換の法則と懺悔法による治病と因縁浄化を説きながら、そのあと、十章を費やして、異生羝羊心から秘密荘厳心まで、十段階の霊格を掲げ、過去の因縁浄化も大事だが、自らの霊格を高め、新たな因縁を作らぬこと、自らの霊格をより高めることが生きることの目的だと説いているのである。
懺悔法は邪心がある者は受けることも修法もできない。
懺悔法を受けたければ、自らの生き方を省みざるを得ない。懺悔法は病気が治ったでは終わらない。
病気治しは方便に過ぎないのだ。
懺悔法の真の目的は人間の意識浄化、霊格向上である。