「X線検査への道」
術後のX線検査は、部屋に技師がポータブルの機械を持ち込んでやってくれました。
手術当日・術翌日(術後1日目ってことね、パスにそう表記されているの)と、動かなくても痛いのに、動かされるのはそれはそれは痛くて、悲鳴をあげました。
多少軽くなった身とはいえ、カラダを持ち上げるのは重いのは間違いなく、二人三人がかりでも重労働です。
X線検査自体は痛くない検査です <重要>皆さん、コワくありませんからね
私がその機械にセットされるまでが、困難な身の上になったまでです。
問題は3日目の検査に付されているカッコ(車椅子または歩行
)
【ゾウ蔵辞書】
1.最低限、ベッドから起き上がれという指令
2.できれば、歩行訓練を兼ねて、一階検査室まで歩いて(もちろんエレベーターで)行けるともっとスバラシイことなんだけど
ホント?ホント?これホント?と、ちょっと抵抗は試みましたが。
基本的には、自力で快復への道を歩みたいという意志があるので、
往路・自力歩行、復路・車椅子という妥協案に同意
検査室は外来棟にあるので、点滴棒に各種管のバッグを取り付けた重装備
そのぶら下がりモノの多い点滴棒にすがりながら歩みを進める私
そして、先輩ナースが手が空いているから付き添いを代わってあげるという申し出を断ったナースFさん
もっと上のナースが、あなたの勉強だからという。
一方で異なる指令を受けていたためガンバルFさん頑張る私たち!
「透視、それはイリュージョンにあらず」
七日目の検査の項目に”透視”とあります。ナニコレ?造影剤を飲んでお腹の中を見るそうな。
バリウム検査に近いものではありますが。
すんごい気分の悪いこの日、お腹は痛いし吐き気もして、それでも車椅子で検査室へ行きました。
アレ?主治医NO.2のM先生& NO.3のI先生がプロテクタをまとって待ち構えていました。
キラキラした目でM先生が「オトモダチちゃんと連れて」って、硬膜外麻酔液その他の私に繋がるモノたちのこと。
検査台に移動した私は、とたんに吐き気に襲われ両手でバッテン
出鼻をくじかれ、それでもなお期待する目で見つめるM先生。
ガラスの向こうから出てきて「ダメ?」
検査室を他の時間に確保するのは容易ではないのはわかっています。先生のスケしかり。
「ガンバリマス」頑張ってみせますよ。
ますます吐きそうな造影剤、痛いお腹をのばして検査台に立つ私。
M先生 「ごめんねー、造影剤飲んで。」
ゾウ蔵 (ひとくち飲んで気分もカラダも拒否反応)
M先生 「うん!OK!!! ごめんねー、もうちょっと飲んで。」
ゾウ蔵 (え”ぇぇぇぇ、もうひとくち飲んで)「もういい?」
M先生 「よっしゃー!OKOK!」
通常、病室まで戻るときには、再びナースが病棟から迎えに来てくれます。
が、何がどれだけうれしいか?
M先生が「ボクが送っていくから。」って、乱暴運転で車椅子の私を連れていってくれました。
病棟ナースたちが驚く中、「水分OK、薬は飲み薬に変更。」と指示を出すM先生。
ぐったりしたその後、ややしばらくして私もやっと気づきました
食道や小腸をつなぎあわせたことろが、ちゃんとモレない状態に仕上がっているか確認する検査でした。
M先生は執刀医殿そりゃ気になっていたことでしょうな
今日の私
M先生はその後も外来の主治医となり、お付き合いはつづいています。
今日は抗がん剤タキソールの日でした。
先生と一緒に頑張る道を歩んでいます。