環境保護を標榜(ひようぼう)する米団体「シー・シェパード(SS)」のメンバーによる日本の調査捕鯨妨害事件で、艦船侵入や傷害など5つの罪に問われたSS抗議船「アディ・ギル号」元船長、ピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)=写真=の初公判が27日、東京地裁(多和田隆史裁判長)で開かれる。ベスーン被告は、調査捕鯨船団の乗組員(24)にけがをさせた傷害罪のみ否認する見込み。SSの一連の妨害行為が初めて裁かれる公判のポイントは傷害罪の成否に絞られる。

 弁護人によると、ベスーン被告は酪酸を飛び散らせて乗組員に軽傷を負わせたとされる傷害罪以外を認めた上で、「けがをさせようと思ってやっていない」と供述。故意はなく傷害罪は成立しないとの主張を法廷でも展開していく。

 これに対し検察側は、SS関係者の取り調べができず直接証拠を集めることが困難な中、調査捕鯨船団の船員への聴取などから状況証拠を積み上げた。「一歩間違えれば失明したかもしれない行為」などと、傷害罪について故意があったことを立証していく。

 起訴状によると、ベスーン被告は2月11日、南極海で航行中の日本の調査捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」に向かって酪酸入りのガラス瓶を放ち、異臭を拡散させて業務を妨害、乗組員1人にけがをさせた。同月15日には、第2昭南丸に水上バイクで接近、防護用ネットをナイフで切り船内に不法侵入するなどした。

【関連記事】
「シー・シェパード代表は間違っている」「家族恋しい」拘留の被告が激白 
赤松農水相「毅然とした態度で対応すべき」 SS代表に逮捕状で
SS元船長を傷害など5つの罪で起訴 東京地検
「最後まで戦え」とSS・ベスーン容疑者の父
続く「アカデミー賞」の日本たたき 鯨肉出したレストランを訴追

「コメントするのは不適当」=小沢氏不起訴処分で首相(時事通信)
現代のエコアイテム? 「京うちわ」づくり最盛期(産経新聞)
社会全体で育児支援を=子ども手当の重要性強調―10年版白書(時事通信)
<詐欺容疑>アリコ流出情報を悪用 警視庁、男女逮捕へ(毎日新聞)
加藤被告の目に涙? 証人の訴えに顔を紅潮させる(産経新聞)
AD