上げるの忘れてた | weblog -α-

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なんとな~く  思いつきで  好き勝手に  (=゚ρ゚=) ボヘー  っとやってます。


ノートPCのメンテレポ、その弐です。

前回はオンボロPCを分解して、キーボードとDVDドライブ交換をするところまで書きましたが、実はその直後に予想外の展開を迎えたのでありました。
その辺りも含めてのメンテレポ完結編で御座います。

ハィ、では前回同様、まずは俺のノートPCのスペックを書いときます。


CPU: Intel Celeron M 350J
CPUクロック: 1.3 GHz

標準搭載メモリ: 512 MB
最大搭載メモリ: 2.25 GB
メモリタイプ: DDR SDRAM PC2700 SO-DIMM (デュアルチャネル対応)

搭載ドライブ: DVDスーパーマルチドライブ (HL-DT-ST DVDRAM GMA-4080N)

OS: Windows XP Home Edition



型番はNECの LaVie LL750/CD。
2005年の春モデルです。

さて、キーボードとドライブを新調した訳なんですが、実はキーボードやドライブを探してる最中、たまたま見つけて購入を考えてたパーツがあります。
それは、CPU。
言わばPCの脳ミソに当たるのがCPUで、このCPUのグレードが高いほど頭の良いPCになります。
つまり、低グレードなCPUのPCは、どんなに頑張っても処理能力が低くて速度も遅い。
だから、ちょっと負荷の多い処理をするとすぐにCPU使用率100%になって、発熱しながらグォォォォォォンと唸りまくった上、他の処理が出来なくなってフリーズ状態に陥ってしまう訳です。

いや、普通はCPU交換なんて素人が手を出す事じゃないんですよ。
なんせ、そもそも素人にどれがどうって区別のつくもんじゃないし、CPUを載せるマザーボードとの相性ってのも非常に重要だったりするんで、自作PCを組む人とかじゃなけりゃ下手に手出しするもんじゃない。
正直、俺もそこまでPCに詳しい訳じゃないから、そこまでやろうとは思ってなかった。
ところが、ネットで自分の機種に関する情報を集めてると、CPUも含め、あらゆるパーツに関する話を拾えたりする訳です。
例えば、前回取り替えたDVDドライブにしても、どこのメーカーのどんな型番のに取り替えたらスムーズに載せられた・・・なんて話が拾えたりもする。
そんな中にはCPUに関する話もあって、俺はたまたまCPUを自分で取り替えたって人の説明を見つけた訳ですよ。
んで、自力で色々と調べなくとも載せ替えられるCPUの型番を知ったもんだから、そのCPUが幾らぐらいで手に入るのかを調べてみたって訳。

ここで冒頭に標準スペックを記載した意味が出て来るんですよ。
ってか、こっからは咀嚼して書かないとダメだよね、うん。
まず、俺のPCに関する部分でCPU自体の解説をしましょうかね。

え~と、CPUが処理能力を司る 『PCの脳ミソ』 だってのは前述しました。
このCPUが優れてれば優れてるほど、高い処理能力と処理速度を出せるって事。

で、CPUで一番有名なのは、なんと言ってもIntel社のCPU。
インテル入ってる?でお馴染みなCMのアレですよ。
大半のメーカーPCに載ってるのはIntelのCPUだったりする最大手です。

んで、CPUの種類とか処理の話なんだけど、これは解説が非常に面倒臭い。
なので、物凄くザックリとした感じでやっつけます。

IntelのCPUブランドと言えば、誰でも名前ぐらいは聞いた事があるであろう 『Pentium(ペンティアム)』 シリーズ。
進化に進化を重ね、その処理能力はたかだか数年で天と地の差ぐらい出てしまうほど。
当然、俺のPCなんか古すぎてお話にならないレベルなもんで、ほとんど昔話みたいな事になっちゃいます。
ってか、今ではペンティアム自体が古いブランドになっちゃったんだけどね。

今現在、Intelの主力ブランドはCore iシリーズなんだけど、その一世代前の主力はPentiumシリーズだった訳ですよ。
んで、悪名高いPentium4(略して、ペン4)の登場でCPUの大敵である発熱量がアホほど高くなっちゃったりもしたんですが、処理機能を分散させるタイプのデュアルコアCPU(1つのCPUの中に2つの処理核を持たせたもの)登場によって、マルチコアCPUの時代に移行してった訳です。
という事で、近年のCPUの場合、外見上は従来通り1つのCPUであっても、内部的には複数の処理核を持つものが当たり前になってます。

さて、俺のノートが発売された2005年当時のCPU事情はというと、マルチコアCPUの波がすぐ手前まで来ていた頃合。
前述のペン4による発熱量問題があり、事実上、熱が弱点のCPUをそのまま発展させ続けるのは難しい状態になった訳だ。
で、その問題をクリアすべくデュアルコア化が進み、デスクPC用に発売されたのがPentium D。
それと同時期、ノートPCなんかのモバイル端末用として発売されたのがPentium M。

んで、実はPentiumシリーズには廉価版のブランドもある訳です。
標準ブランドのPentiumに対し、廉価版ブランドは 『Celeron(セレロン)』 シリーズ。
俺のノートに標準搭載されてるのはこのCeleronで、前述したPentium Mの廉価版という位置付けのCeleron Mという代物。
当然、廉価版だけにPentium Mよりも性能は落ちるんだけど、デスクPCよりも高額で売られてたノートPCにおいては、このPentiumかCeleronかの違いは実売価格に大きく影響してた。

え~・・・ちょっと複雑で難しい説明になっちゃってるけども、これでもかなりザックリですw
とにかく、CPUの進化を語ると面倒臭い話になっちゃうんですよ、どうしたって。
進化が早すぎたのもあるし、バリエーションも多すぎて複雑なんです。


さて、俺のノートの標準スペックは、CPUが Celeron M 350J という型番で、クロックが1.3GHzです。
ハィ、またここで難しそうな単語が出て来ましたね・・・クロック。
正確にはクロック周波数って言うんだけども、要はこの値が大きいほど処理速度が速いって理解すればOK。
1ギガよりは2ギガの方が速いし、3ギカや4ギガはもっと速いってだけの事。
んで、前述した様にPentiumとCeleronでは、同じ1ギガでも上位ブランドのPentiumの方が速いという事。
これは比較的シンプルで解り易いよね。

ってな訳で、俺のノートは廉価版のCeleronでクロックが1.3GHzしかないから、当時のPC的にもスペックは低め。
そもそもノートはデスクと比べて低スペックがお約束なんで、『ノートで低スペック=実用性が低いマシン』 みたいなもんなんです。
つまり、普通にネット利用したりエクセルなんかを使う分には問題無いけど、それなりのスペックを前提に作られてるネットゲームとかは不向きだし、処理の重くなるアプリ(画像やら動画の編集ソフトなど)なんかも不向きって事。
要は、そういった事を主にするPCとして作られてないんですよ、仕様として。

で、今回俺がたまたま見つけて購入を決めたのは、Pentium M 755というCPUで、クロックは2.00GHz。
CeleronからPentiumに格上げしつつ、クロックも700MHzのUP。
これだけ顕著にスペックが上げれば、あらゆる場面で体感速度も上がるってもの。
俺なんかは画像処理も音源いじりもするから、本来は最低でもそれぐらいのスペックは必要だろって話でしてね。

そんなPentium M 755を見つけたのは、前回のキーボードやらドライブを探したのと同様、Amazonのマーケットプレイス。
中古だけど状態は 「非常に良い」 で約3000円。
ちなみに、新品だと倍額以上で、中古も他の店舗だと1000円前後の上乗せが大半。

前述した様に、CPU交換なんて素人は手出ししない事なんだけど、今回はとあるサイトでPentium M 755に載せ替えて快適だって人の情報を得たんで、全く同じCPUなら俺のPCでも大丈夫だろうと踏んだ訳です。
それに、とにかく処理の遅さには色々とストレスが溜まるPCでもあったから、少しでもマシにするには、もうCPU交換しか手が無かったってのもあります。

そんな訳で、目的のCPUは売り切れ寸前に購入。
今現在は売り切れちゃって、中古でももう少し高いのからしか置いてない様子なんで、恐らくは良い買い物だったんだと思う。
まぁ、ヤフオクだったらもう少し安く買える店もあるかも知れないけど。


さてさて、AmazonでCPUを注文した直後、内部の劣化したケーブルを取り替えたくて探してみてたら、なんと俺のと同型のノートPCを中古で発見。
値段は送料込みで8300円。
スペックはメモリを少し足してるぐらいで他は標準のままみたいだし、OSも無駄にWin7とか載せずXPのまま。
状態の表記は無かったけど、ハッキリ言ってパーツ取りを目的にしてもかなり安い方。
勿論、ヤフオクでも同型機の中古は調べてたけど、結果的にトータルが高くついたり、ジャンク品で程度が曖昧なのばっかりだった。
ディスプレイの縦線とかあちこちの経年劣化を考えると、ここで同型PCをもう一台手に入れて、使えるパーツだけで組み直した方が今後も使えるPCになるんじゃないか・・・と考えてしまった訳ですよ、手頃な同型がまたいつ見つけられるか解んないしね。

という訳で、わりと悩んだ挙句、購入ボタンをポチッとな。
これは予想外の展開だったわ、我ながら。
パーツの取り替えから本体追加になるとはさすがに考えてもなかったw

1

で、届いたのがこのPC。
・・・めっちゃ綺麗なんですけど。

いや、これ・・・程度良すぎないか。
2005年型でこの美品って・・・全然使ってないな、多分。
フロントパネルに色落ちの一つも無い美品が届くとは思わなんだ。
こいつは拾い物ですぜ、ヘッヘッヘ。

2

とりあえず起動してシステムのチェック。
正常起動。
メモリが736MBっていう中途半端な増設の仕方なのを見ると、やっぱり前の持ち主はPCに詳しい人じゃないなと。
恐らく、完全にプライベート用で、それもたまにネットで買い物とか調べ物をするぐらいのもんだったんでしょう。
クリーニングしたにしても綺麗すぎるから、使う時以外はちゃんとPCケースかなんかにしまって保管してたんじゃないかな、これ。

3

新旧で並べてみました。
言わずもがなでどっちが使い込んでる方か解るよねw
タバコのヤニのせいもあるけど、ずっと出しっぱで色ヤケも相当あるな。

4

フロントもめっちゃ綺麗。
キーボードは取り替えてる可能性もあるけど、いずれにしても新品同様で感度良好。
その他も特に痛んでる様子は無し。

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背面も当然ながら綺麗すぎるほど綺麗。
USB端子も全然減ってない。
パーツ取りどころか、完全にそのままの状態で使えますよ、この子。
ってか、これはもう、こっちを使わなきゃバカですね、ハィw

1

さて、注文したCPUが届きました。
綺麗過ぎる新入りPCをメイン機にする事にしたので、このCPUは新入り君に載せます。
前回わざわざ取り替えたキーボードとDVDドライブですが、新入り君の状態が余りにも良すぎるんで、再度取り替える必要は無さそうな雰囲気。
ドライブは蓋を開けてみないと程度がよく解らないものの、総体的に見てドライブも充分に動いてくれそう。
とにかく、新入り君の中も見てみましょうねと。

2

案の定、新入り君は内部も綺麗です。
基板にこびりついた汚れも無いし、ファンにもほとんどホコリは無し。
ただ、DVDドライブは一度交換されてる様子。
やっぱり元々のはすぐぶっ壊れたんでしょう、大方。

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矢印・赤のビスと矢印・青のケーブルを抜くと、ファンが外れます。
で、ファンとヒートシンクを外すと、いよいよCPUのお目見え。

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ヒートシンクはCPUとの接地面にグリスが塗られてます。
このグリスがヒートシンクに熱を伝える事によって、CPUの熱暴走は抑えられているという訳。
つまり、このグリスは地味だけど物凄く大事な役目を担ってるって事。

このPCは2005年モデルって事で、単純計算でも製造から9年ぐらいは経ってる訳です。
コンディションの良い綺麗なPCであっても、さすがにグリスの経年劣化は顕著で、カチカチに固まったシリコンパテ状態。
そんな劣化したグリスを綺麗に取り除き、新しいグリスを塗った上で元の状態に戻さないと、放熱効率が下がって、CPUの安定性やら寿命に関わる可能性が高いので要注意。
ちなみに、俺が今回購入したCPUには、シートタイプのグリスが付いてました。

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さて、CPUの交換です。
ここまで来たら幼稚園児でも出来る作業。
矢印で示した部分をマイナスドライバーで反時計回りに回すだけ。
それでCPUのロックが外れます。

取り付けも手順を逆にするだけの事。
とにかく簡単。

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CPU交換の後は、ドライブもキーボードも特にいじらないんでそのまま蓋を閉じました。
で、今度はPCを裏側にひっくり返しまして、右上にあるパネルを外します。
すると、ご覧の様にメモリがお目見え。

新入り君のメモリは、右側がデフォルトの512MBのままだけど、左側に256MBが追加で挿してあります。
この機種は、同容量のメモリを両スロットに挿すと処理効率が向上する機能が付いてる(デュアルチャネル対応)ので、どうせメモリを追加するなら512MBを選ぶのが普通。
なので、これは素人仕事というか、機能を把握してない人のチョイスなんですよ。

あ、ちなみに、メモリってのは記憶装置なんだけども、データそのものを保管する場所じゃなく、処理伝達に使う領域ってな感じ。
解り易く言うと、CPUからの命令を処理する際に使う召使いの様なもの。
例えるなら、CPUは厨房であり料理人で、そこで作られた料理を客席へ運ぶなら、料理人が直接運ぶのは、仮に足が速かったとしても効率が悪い訳ですよ。
なので、ウェイターなりウェイトレスの役割であるメモリが、料理を受け取って客席に運ぶ訳。
んで、そのウェイターやウェイトレスの人数が多いほど効率は上がるし、彼らの動きが速ければもっと効率的になる・・・という事。

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さて、最後はHDD。
この機種のHDDは、フロントの左右のスピーカーの間にあります。
PCを裏返したままの状態で蓋になってる2点止めのビスを外すと、HDDを引き抜く為のプラスチックの耳が出てるんで、HDDの固定ビスを外したらそれを引くだけ。
HDDもドライブ同様、さほど念入りに固定されてる訳じゃなくて、奥はコネクタで安定させつつ、手前を2点止め程度です。


という訳で、新入り君から外したメモリとHDDを傍らに置きつつ、元々の俺のノートから同様にメモリとHDDを外し、新入り君に移植。
これでもう、新入り君は完全に新たな相棒ですよ。

1

システムのプロパティ画面。
今まで使ってたスペックはこんな感じ。

CPUがCeleron Mの1.3GHzで、メモリは1GB×2枚の最大まで載せ替え済み。

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CPU交換後の新入り君がちっともサクサク動かないのでチェック。
クロックが2.00GHzのペンMにしたのに、598MHzになっちゃってます。
このままじゃスペックUPどころか逆効果なので、ちゃんと本来のクロックで動く様に設定しないとダメみたいです。

実は、この症状についてもCPU交換について書かれていたサイトに記載がありまして、想定はしてたんです。

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PCの再起動をかけて、メーカーロゴ表示中にF2キーをバシバシとやると、OSではなくPC自体の設定であるBIOS設定が立ち上がります。

んで、Intel SpeedStep テクノロジの設定項目を見ると、「使用しない」 になってます。

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SpeedStep テクノロジについてこんな説明書きが出てますが、要するにCPUの省電力機能だそうな。
ハッキリ言って、ここをそんなに深く知る必要もないので、とっとと 「使用する」 に変えちゃいます。

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ハィ、変えました。
これで設定登録を済ませてOSを立ち上げればOKのはず。

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再確認してみると、598MHzだったところが1.99GHzになってます。
試しに今まで動きが重かったアプリを動かしてみると、体感で2倍ぐらいに速度UP。
まぁ、今時のPCから比べたらウサギと亀ぐらいに違いはあるけど、それでも目に見えて処理速度が上がったんだから全然OK。

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で、もう一つ調べなきゃいけない事があったんでチェック。
デバイスマネージャを開いて、新入り君に載ってるDVDドライブの型番を確認してみました。

松下のUJ-831Sって事で、前述した様に恐らくはそもそも搭載されてたドライブとは別物でしょう。
ってか、俺が今回購入したDVDドライブも松下(Panasonic)だし、型番も近い。

そんな訳で軽く調べてみると、UJ-831Sは俺が購入したUJ-840よりグレードが少し下。
具体的にはDVD-RAMの書き込み速度が少し遅いぐらいで、その他はそれほど違いはなさげ。
まぁ、しつこい様だけど、使えりゃ良いんです、こんなもんは。
DVD-RAMなんか今更使わないしね。
USBメモリの大容量化で、RAMディスクはすっかり蚊帳の外ですな。


ハィ、こんな感じで、ノートPCスペックUP祭りは終了。
その後も新入り君は問題無く動いてるし、念の為にチェックしたCPU温度も正常なんで、グリスもちゃんと機能してる様子。
ノープロブレムです。

結果的にとスペックUPでノートPCの環境は良くなったけど、まだ色々とやる事が滞ってるんだよねぇ。
新デスクのあれこれもまだ全然済んでないし、それ以前に部屋の荷物整理を少しやらないと乱雑になってきたし。
大事な事を後回しにして細かい事ばっか片付けてる内に疲れて、なんか全然片付いてないよねって思いながら人生なんて終わっちまう気がします。あははん。