2冊の本をご紹介。
まずは、
『るり姉/椰月美智子』
こちらは、母の妹のるり姉のお話。
母には3人の娘がいて…
という設定がまるで私と一緒だったのです。
私の母の妹もるりちゃんなのです。
それで思わず購入。
この小説は、
長女、母と順に視点が変わって行くのですが、
同じ出来事でも、
視点が変わると見え方も変わり、
そのあたりの違いが面白かったです。
また、実際、私の家族とも重なる部分もあり、
高校時代の自分を見ているようで、
恥ずかしさもありました。
2冊目はこちら。
『かけら/青山七恵』
短編集です。
大きな変化は無いし、
これといった答えがあるわけではないのだけど、
でも、心に残った作品でした。
誰に言うわけでも無いような
ちょっとした気付き。
その、ささいな気付きが
人生を変えることもあるのですよね。
主観的な作品で、
主人公の心の中に居座りながら本を読んでいるような感覚でした。
ああ、この景色知ってると言わんばかりの馴染み感。
時折、顔をあげ電車の車窓を眺めながら読んでいたら、
自分が本の主人公になったような感覚になりました。
車窓の景色がまるで映画のワンシーンのようで。
やはり旅に本は欠かせないや。
今年もたくさんの本の世界に遊びに行こう。