こんにちは。
『0円引越』プロデューサーの合田英樹です。
★タイムリミットを向かえて破産に至るまで②
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○○引越センターで受注済みのお客様には一切迷惑をかけないこと。
そして引き継ぎ業務を遂行する○○引越センターのスタッフをないがしろにしないこと。
この2点の約束を事前に取り付けていました。
ここまで段取りをして、私は腹心の部下2名を呼び、
私は他言無用の念を押した後、こう切り出しました。
「10月6日の破産宣告後の受注済みオーダーを、別の引越会社に引き継ぐ業務をやってくれ!」
ひとりは法人部の課長。
彼は倒産後の後処理も多いでしょうから、
比較的件数の少ない京都の会社に行ってもらうことにしました。
「行った時に、京都営業所のスタッフ受け入れの件も打ち合わせしてくれ!」
もう一人は営業の係長職。
残った北大阪、神戸、南大阪、大阪の仕事(おおよそ1,000件はあったでしょうか)の引き継ぎ業務を指示しました。
「京都に行かせた課長は他にも仕事がある。」
「お前が残った引き継ぎを全てやってくれ!」
「私ひとりで全てをやることは出来ません。信頼できるスタッフ数名を使っていいですか?」
と、聞いてきましたので、私の返事は一言、
「口が堅く真面目なスタッフにしてくれ!」
最後に、
「今回手伝ってくれる者の中で、△△△引越センターへ行きたい者があれば、
先方の専務に伝えてあるのでよろしく取り計らってもらえるから。」
こう言って送り出しました。
大きな任務を負った係長は、
数名のスタッフを連れて△△△引越センターでの引き継ぎ業務をこなしてくれました。
その後の引き継ぎで△△△引越センターが、同じ条件で当日の作業を行う旨を了承して頂く。
ここで一旦電話を切り、了承して頂いたお客様へ、あらためて△△△引越センターから挨拶の電話を入れる。
結果としては、△△△引越センターへの引き継ぎを断られた方は皆無だったと報告を受けました。
△△△引越センターで部屋と電話をを用意してもらい、スタッフも総出で手伝ってくださいました。
この引き継ぎが完全に終わったのは倒産する前日でした。
ギリギリセーフ…間に合いました。
京都へ行っていた法人課長も完璧にこなしてくれました。
しかしこの課長はこの後、
大変な修羅場を経験することになります。
このあたりは次回以降でお話しします。
今回はここまでです。
読んでくださってありがとうございました。