【激動の1ヶ月編】⑥ あの引越会社が倒産に至るまで | 【新築専門の引越】、0円引越を立ち上げた男の次なる仕掛けがコレ!

【新築専門の引越】、0円引越を立ち上げた男の次なる仕掛けがコレ!

引越業界、不動産業界に大きなインパクトを与えた『0円引越』から2年半、
延べ5万件を超える引越しを見てきた経験上、今の引越業界には絶対に出来ないのが【新築専門の引越】です。
私たちは今回、敢えてその専門部隊を立ち上げてお客様の新居に対する想いに応えます!


こんにちは。

『0円引越』プロデューサーの合田英樹です。


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【激動の1ヶ月編】⑤ あの引越会社が倒産に至るまで


★9月19日以降 民事再生その後の保全命令、取引先との交渉②





でも私の中では吹っ切れていました。


「こうなったら自分の今後の為にも、キッチリと終わらせてやろう。」





今後早急に対応するべきところは、

一般顧客に対してのアナウンスは?

法人営業部のクライアントに対しては?

北海道、東北、沖縄、九州などのフランチャイズに対しては?

物損などのクレーム対応は?

保管した荷物に対しての処理は?

その他、買い掛けで仕入れているところは今後は現金で買うのか?

  ex.資材全般、ガソリン、経由、車部品、修理、電気工事、その他ほとんどの物


青字が東京の法人部長赤字が私の引き受けたところでした。

こうして私は、再生債権者との交渉という、最も難しい交渉を一手に引き受けたのです。その反面、共益債権についても私の独断で判断できました。



「この業者に前金で800万円振り込んでくれ!」

って、経理に言える立場になったのです。




特にこの民事再生は、事業譲渡型で進める予定でしたので、


当時の事業を止めるわけにはいきません。



顧客離れを防止し、クライアントが離れない様に折衝する法人部長。


その反面私は、事業を継続するにあたって協力会社を引き留める役割りでした。


・遠方で作業が発生した際のフランチャイズの対応


・従来の顧客に対してのクレーム対応を進める


・保管荷物の寄託主が会社であったため、一般顧客への家財返還をスムーズに行う


・引越しに必要なその他の仕入れ関係の確保



これを、会社の信用が無くなった状態で交渉するのです。




取引先との交渉がどのようなものだったかは、次回以降で書くつもりです。




いろいろな業者さんがおられました。


変わらない付き合いを表明して頂いた会社もあれば、


掌を返すように離れて行った会社もありました。






さて、ここで一つ問題がありました。


私も以前から法律の勉強をしていたこともあって、

民事再生を申し立てた場合は、給料債権が先取り特権にならない事を知っていました。

何に分類されるかと言うと、一般債権と同列の再生債権です。



普通に倒産したなら問題無く先取り特権に分類されて、


従業員は優先的に給料は受け取れるのですが…




一般的には、再生債権の支払い率は3%~7%程度でしょう。


40万円の給料を貰っていても、3%なら12,000円」です。





その部分をどうクリアするのか?


ここの問題の解決を探っていたのです。



結果的にこの部分は、後の破産管財人がとても協力的で、


何とか残ったスタッフに相応の金額を受け取ってもらえました。



これについては、破産宣告後編で詳しく書かせてもらいます。




今回はここまでです。


読んでくださってありがとうございました。