5月8日~10日(日)まで開催された『小松お旅まつり』
今年の当番は京町と大文字町でした。
加賀藩三代藩主であった前田利常にゆかりがある…お旅まつり歴史は360年の昔から。
特に…9日(土)は、曳山八基曵揃え(市制施行50周年を記念した平成2年から行なわれ)
お旅まつりでは、一日だけ各町の曳山を移動させて、一堂に揃える八基の曳山の雄姿。
クライマックスは派手にライトアップされ黄金色に煌く曳山を舞台で演じる子供歌舞伎です。
どうですか、見事な曳山でしょう。
石川県小松市とは、どうして『歌舞伎のまち』と呼ばれるのかご存知でしょうか?。
あの歌舞伎の勧進帳で舞台の『安宅の関』があり『曳山子供歌舞伎歌』があるからですね。
お旅まつりの奉納神事である『曳山子供歌舞伎』の歴史は250年も毎年上演されています。
子供たちの凛々しい姿を撮影できればよいのですが、今回は無理でした。
写真は、まつりが終了して曳山が解体される様子です。 保管されるんですね。
お旅まつりに華を添える華麗な曳山。
江戸時代の明和3年(1766)に近江長浜の曳山を模した造りに始まります。
小松は商工で栄えた土地。絹織物も盛んで豊かな技術力と経済力のある町民文化でした。
そうした文化の粋と地元の職人が技を凝らして曳山が誕生したといいます。
当初は、簡素な移動式舞台からの始まりました。
安永5年(1776)のこと、長浜(滋賀県長浜)から古びた曳山を買い受けたのです。
現地では、曳山の屋根から柱といった主要な部材を解体してから小松へ輸送しました。
小松で腕利きの大工たちは、より立派な曳山を造ろうとした苦心の末に技術も研鑽して
遂には原型をとどめない程の見事な…小松の曳山へと仕上がりました。
(そうした解体の様子に、江戸時代の作業を見るような思いがしました。)
高楼式に姿を変えた曳山が曳きだされると、人々は見事さに溜息…
以来、他の町にも高楼式の曳山を造るようになりました。
最盛期には、10基の曳山が並んだといいます。
ところが惜しいこと、二度にわたる昭和の大火で…松任町と東町の曳山が焼失。
いまは現存する8基の曳山は、保存のため昭和40年11月に小松市指定文化財に
伝統あるお旅まつりの曳山行事は、平成13年7月に石川県の無形民俗文化財へ指定されました。
全国でも有数の子供歌舞伎でも、曳山の上で演じられる小松の子供歌舞伎は有名です。
滋賀県の近江長浜、武蔵秩父のように名高い子供歌舞伎です。
…そんなイベント会場の敷地は、JR小松駅東エリアに誕生した施設
『サイエンスヒルズこまつ』の駐車場でした。

科学を遊んじゃおう!!
サイエンスヒルズこまつのコンセプトは、『科学と交流のまち』の拠点です。
未来の創造力を育むステージとして科学の楽しさや驚き、魅力にあふれています。
名誉館長は漫画家の松本零士さん。
サイエンスヒルズこまつ…小高い丘のような独特の建物でしょう。
この施設は、みなさんに科学を楽しんで欲しい(=^ェ^=)
そんな施設内から芝生の広場には?科学にまつわる100の楽しみが
“ものづくり精神の継承と科学技術意識の啓発”を目的とした『ひととものづくり科学館』
“未来に向けた地域の活性化と産業振興”を目的としている『こまつビジネス創造プラザ』
…という二つの施設が融合しています。
日本海側初となる立体視型の全天周3Dシアターを完備します。
プラネタリウム番組からサイエンス、文化財、文化遺産系のデジタル映像番組を
高解像度による高輝度映像美を迫力満点で上映しています。
子供さんを連れて遊びにいきましょう。
JR小松駅の東エリアといえば、小松製作所の施設もあります。
こまつの杜”

そこには…なんと世界へと進撃する巨人ダンプが鎮座しております。
このダンプ『コマツ930E』とは、
米国イリノイ州の子会社コマツアメリカ(株)ピオリア工場にて開発製造されています。
世界最大級ダンプトラック。
展示車両は~チョロQ(笑)みたいな姿ですけれど
全高は7,3メートル、最大積載量は297トンを誇る巨体。
日本に持ち込まれた初の展示車両、実際にチリにある銅鉱山で実際に使用されていました。
海外で採掘される大規模鉱山が現場、鉱石運搬の力強い味方なんです。
(アルゼンチンとの国境近くにある、ロス・ペランブレス銅鉱山で働いているんです。)
もの凄く大きなベッセル(荷台)には、いまや子供たちの夢を載せているんです。
ほとんど恐竜みたいなダンプさんが930E”なのです。
これ、現地では安全のために遠隔操作で動かしているんですよ。
近い将来は北陸新幹線も通過するはず!
さあ JR小松駅にも行ってみましょう。
小松市のイメージキャラクターといえば『カブッキー』です。
市制70周年(平成22年)を記念して誕生しました。
あの歌舞伎『勧進帳』に登場した武蔵坊弁慶をモデルにしてるんですよ。
ようこそ 花みち こまつへ
このブロンズ像は、安宅の関にある本物のミニミニ版です。
勇 仁 智というのは?
源義経の『勇』、富樫の『仁』、弁慶の『智』を表しているのです。
貴公子の義経、武官の富樫、強力無双の破戒僧といわれた弁慶こそが真の知恵者。
あの時代、三人の人間模様を表現しているのですね。
安宅の関跡は、ここから西の方角に約4キロメートル離れています。
金沢行きの普通列車(電車)です。
こまつ…歌舞伎の隈取りみたいなマークでしょう。
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