3年半ぶり壮行式。
北西太平洋で調査捕鯨を行う目視採集船2隻が11日、山口県下関市の下関港を出港。反捕鯨団体の妨害行為が激化したため平成19年秋を最後に自粛していた壮行式が3年半ぶりに行われ、乗組員らをにぎやかに送り出した。
出港したのは、「勇新丸」(720トン)と「第二勇新丸」(747トン)。同日、広島県尾道市を出た調査母船「日新丸」(8044トン)などと合流し、来年8月下旬まで北西太平洋海域でミンククジラなど260頭を捕獲し、生息実態や海洋汚染の影響などを調査する。
下関港での壮行式は、反捕鯨団体「シー・シェパード」の妨害行為が激しくなったことなどから取りやめていた。この日の式では、佐々木安昭・勇新丸船長が「元気で行ってきます」とあいさつ。関係者らから乗組員らに花束が贈られた。
乗組員の家族らに見送られ、下関港を出港する調査捕鯨船「勇新丸」
=11日午前11時15分、山口県下関市
出港を前に花束を受け取る乗組員ら
=11日午前10時53分、山口県下関市の下関港(小林宏之撮影)