「愛国画報 From LA」 より。
福島原発の対応ぶりを見て、東電を褒める人は先ずいない。企業として何の危機管理もできていない。日本を代表する大企業でありながら、こんな馬鹿ばかりなのかと、信じられぬ思いを抱く人も多いと思う。
これも一重に市場独占で利益を貪ってきたから。非競争なので、消費者を消費者とも思わない。おもしろいように儲かるので、事業を阻害する要因は全て金で排除できる。政治家もマスコミも意のままに操れる。だから全国民を、いや世界中を舐めきった記者会見で平然としています。
ええい、モノ共、頭が高い。ここにおわすは、東京電力の会長様なるぞ。ひかえい、ひかえい。って、あんた、殿様か。
ビジネスには競争が必要です。電力供給は公共性が高いから、市場原理は適さないと云う考えも否定しない。でも、競争がなければ、価格やサービスでも安全性でも、結局、損するのは消費者であり、一般の国民なのです。
天災や事故で東京電力の操業が不安定になっても、本来、中部電力や関西電力が供給を増やして対応できれば、問題はない筈。いやいや東西でサイクルが違うって指摘はもちろんだけど、全国一律の規格にして、いろいろな企業が参入し競争する形にしてない電力行政が、そもそもおかしい。
例えば東京に住んだら、東京電力1社だけでノーチョイスなんて、今どきヘン。消費者が好みで、数多くのエネルギー会社や発電設備を持つ大手メーカー、どこからでも電気が買えるのがフツウでしょ。つまり、
電力業界に必要なのは市場の自由化です!
にもかかわらず、今回の事故を契機に、突如として東電国有化の話がちらほら。基幹産業の国有化は、社会主義国家誕生に向けた民主党の悲願かも知れないが、ふざけちゃいけない。国有企業なんて、非効率の塊で労働貴族の天国になるのがオチ。
もしや「無計画停電」のむちゃくちゃは、国有化狙いのサボタージュか。世情に疎いバカ殿企業も嫌だけど、旧ソ連みたいな官僚主導の計画経済体制は絶対に嫌。もっと市場競争に晒されれば、東電だって、まともな経営が必要だって気付くんじゃないかな。