【東日本大震災】
自衛隊と米軍、艦艇、航空機を大量投入。
東日本大震災の大津波で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島各県の沿岸部で1日、自衛隊と米軍などが艦艇やヘリコプターによる行方不明者の集中捜索を開始した。
防衛省によると、捜索には警察や海上保安庁、消防も参加。津波に襲われて現在も水没している3県の沿岸部や主要河川の河口部のほか、陸上部分で大規模に水没した地域で3日まで行う。沿岸部では依然水没した地域もあり、捜索は難航。1日から干満の潮位差が大きい「大潮」を迎えたのに合わせ、集中捜索に踏み切った。
捜索には陸海空3自衛隊のヘリなど航空機約100機と、海自のヘリ搭載護衛艦「ひゅうが」など艦艇約50隻のほか、米軍の航空機約20機と艦艇約15隻などが加わる。海岸から約16キロ以内の沿岸部を中心に捜索し、自衛隊、警察、海保、消防の潜水部隊も投入する。
陸海空自衛隊や米軍、警察らが合同で航空機などを使って、沿岸部の行方不明者を集中捜索。捜索へ飛び立つ陸上自衛隊のヘリコプター=1日午前、宮城県仙台市若林区(松本健吾撮影)