【東日本大震災】国生、「生理用品を持ってきて」
女優、国生さゆり(44)が27日、東京・渋谷プライムで、東日本大震災の救援物資を集めるボランティア活動を行った。避難所生活を強いられる女性被災者の手助けになればと、国生は23日付ブログで生理用品、おむつ、カイロの3点に絞って持ち込みを呼びかけ、会場まで物資を届けに来たひとり一人と握手。わずか2時間で段ボール120箱分を集めた。物資は東京都福祉保健局を通じて、被災地へ届けられる。(サンケイスポーツ)
「本当にたくさんのご協力ありがとうございます。しっかり被災地へ届けます」
救援物資集めを企画した国生は、自ら街頭に立ち、会場に足を運んだ人々に頭を下げた。彼女に賛同したタレント仲間の彦摩呂(44)、夏川純(30)、山本梓(29)、そして婚約者でコンサルタント会社社長、甲田英司氏(37)らも一緒に並んで、声を張り上げた。
この日午後1時にスタートし、女性ならではの目線で選んだ〔1〕生理用品〔2〕おむつ〔3〕カイロが次々と届けられた。その数、2時間で段ボール120箱分(内訳は〔1〕5267個〔2〕3988個〔3〕4005個)。一般の人々に混ざってタレント、ほしのあき(34)も生理用品を持って駆けつけた。
国生は「とても温かい気持ちをたくさんいただきました」と感謝し、「被災者のみなさん、どうか孤独な気持ちにならないで…」と被災地に呼びかけた。
実は、地震発生直後からブログで被災者を励まし続けていた。ボランティア終了後、取材に応じ「日々の生活、仕事は変わらず淡々と過ぎていくけれど、これでいいのかなって自問する中で考えたのがボランティアでした」と、立ち上がった理由を明かした。
避難所にいる女性被災者が、生理用品やおむつが不足していることを、なかなか口に出して言えない実情をファンの書き込みで知り、呼びかけることを決意。所属事務所と相談し、東京都福祉保健局を通じて被災地に届けることになった。
震災から2週間がたったが、「心細さが強くなっていくけれど、みんな忘れてないよ、心配しているよ-という気持ちが届けば。現地にも足を運ぼうと思ってるので、頑張ってください」とエールを送った。
また、仙台で単身赴任中の父親が被災した山本は「父から(震災)3日後にやっとメールが届きました。家は崩れて、勤務先に住んでいます」と不安な胸の内を明かし、「現地へ行こうと思っても行けないし、できることからしようと。手をつないで頑張っていきましょう」と呼び掛けた。
29日大阪でも活動「続けていきたい」
国生は29日に大阪・梅田のトータルビューティーサロン「KAINO 梅田本店」でも同様の救援物資集めのボランティア活動を行う。「これからもできることを続けていきたい」と国生。開催時間や物資内容などは決まり次第、ブログで呼び掛けていく。
救援物資を笑顔で受け取る左から高見恭子、国生さゆり、夏川純、山本梓