スクエアは「合わないし、似ているけど嫌い」 |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

<コンジャンクションは星々のセックス>
<オポジションはもう一人の自分(あなた)>
続編です。

今日はスクエアについて、個人的に思うところ、感じているところを、つらつらと書いてみようかなと思います。

私はあらゆるアスペクトの中でも、もっともハードアスペクトらしいのがスクエアだと感じております。
とりあえず!
こいつが火星、土星やトランスサタニアンなんかで関与してくるときは、たいがい「悪い」。

ハードアスペクトもスイングバイして、良い方向へ変えられるというのが、私の基本的なスタンスですが、それでも現実には逆らえません。
やはり起きた出来事は起きたものとして受け止めなければなりません。

いわゆる凶角の中でも、はっきりとした出方をします。
オポジションは場合によっては、「悪い」形を取らないこともあります。
コンジャンクションも太陽と土星が合になっても、一般に言われるほど悪い時期ではないことも、よく見受けられます。

この差はどこから出てくるのかというと、

エレメントから出てきます。

スクエア=90度という角度に位置する星座のエレメントは、以下のようになります。

火vs.水
地vs.火
風vs.地
水vs.風

まあ、一番分かりやすいのが火と水の関係ですが、これらは相容れない、理解しにくい星座です。
オポジションは親和性のあるエレメントの中で起きていたので、問題となるのは同様のクオリティだけでした。

クオリティ。
つまり活動宮、不動宮、柔軟宮の三つですね。

エレメントは火なら火、水なら水という形で、同じエレメントのものは無条件で親和性があると見ます。
しかし、クオリティはどちらかというと同じものは、ハードに傾いてしまう。
この違いの理解は微妙なものなのですが、

たとえばフィックスド・サイン(不動宮)を例に出してみると、ここに主要な星がある人は頑固であることが多く、人間関係でも言いだしたら譲らないといった傾向がよく見られます。
そうすると、フッィクスド・サインが強い者同士が出会うと、どうしてもお互いに「譲らない」という現象が起きてしまいます。

ミュータブル・サイン(柔軟宮)は変動ということに関わるので、生き方や考え方も変化しやすく、ある意味で揺るがないものが少ないのですが、こういう二人が組み合わさると、意見も生き方もその時々でちぐはぐになって、互いにバラバラにほどけてしまう危険もあります。

カーディナル・サイン(活動宮)は概して活動的な人間を生み出しますが、活動的な人間が顔を突き合わせると、それが同じサインなら同調して、勢いを増すこともできますが、それ以外のものだと互いの創造性の方向性が違い、まったく食い違った人生になってしまい、人生観や価値観にも大きな隔たりが生じる可能性があります。

単純に考えても、クオリティが同一である場合、同じ星座か対向星座の「補完」として働く場合を除いて、それが調和しない方向へ働きやすいと考えられます。

エレメントとクオリティは、どちらも性格や気質といったものに大きな影響力を持っていますが、たとえば似た者同士でうまく行く場合と、似た者同士だからこそうまく行かない場合って、ありますよね?

エレメントは同種のもので親和性のあるもの、クオリティは同種のもので親和性のないものを、星座のグループごとに表示してくれているという理解も仕方もありでしょうビックリマーク

調和させる方向へ導くのは、やはりエレメントです。
そのエレメントが合わない、親和性がないということが、スクエアの凶角たるゆえんでしょうか。

スクエアもオポジションと同じように、同じクオリティの中で生じるケースがほとんどですから、大別して三つの種類があります。

活動宮
不動宮
柔軟宮

これに上記の

火vs.水
地vs.火
風vs.地
水vs.風

をさらに組み合わせてみる必要があります。

たとえば山羊座(地・活動)と天秤座(風・活動)のスクエアだと、現実的な成果、形を求める山羊座気質は、時に非常に野心的に働きますが、人間関係の調和を重視する天秤座気質は、他人を蹴落としてでも這い上がろうとする山羊座気質は、まったく肌に合いません。
天秤座の活動方向は「和」なので、どうしても八方美人にもなるし、ごたごたを嫌うので、生存競争の勝者向きではありません。整った環境、調和のある人間関係の中で、創造性を発揮できます。
山羊座にしてみると、この天秤座のゆるい処世術は、まったくお坊ちゃん的で頭でっかちな「役に立たないもの」として伝わってきます。
「世の中、理屈通り、理想通りじゃないんだ」ということになります。
(注・あくまでも分かりやすく書いています。その星座の人がすべてこのような気質を持つわけではありません)

スクエアが生じたときの、力の方向性。

これはオポジションと同じ傾向で理解できるはずです。

カーディナル(活動)で生じた場合、その力は中心に向かって働き、ちょうど交差点に向かって車が直角方向から走ってきて、中央で衝突するようなイメージ。

フィックスド(不動)で生じた場合、斥力と引力はバランスしたまま、互いの力の交流を行いますので、立ちすくんだ状態で互いが被害を受けたり、不愉快な思いを感じたりします。

ミュータブル(柔軟)で生じた場合、斥力の方が強いので、引っ張り合った結果、お互いがあらぬ方向へこけたりということも考えられます。

ただ、どのケースでも言えるのは、オポジションは否応なく向かい合って互いを認識しています。
それは鏡像でもあります。

しかし、スクエアでは横やりという形を取っていますから、思いもかけない形で自分に提示されることが多いようです。
しかし、それが自分に合わない。
似た部分もあるが、やり方がぜんぜん違う。
似ているからこそ嫌い。

ただ、スクエアが巡ってくると、かならずしも「悪い」というのは、やはり乱暴な意見です。

たとえばある女性は、出生月に進行太陽がスクエアになる年に、お子さんを妊娠、出産なさいました。

他の理由もあったのですが、このときは子作りにはどうかなあ、と事前に考えていたのですが、無事に出産されました。
ハードでも新たなものを生み出す力になることはある。
とくに太陽と月の関係は、他の天体とは異なる、特別な意味を持っているようです。


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