恋愛と結婚は違って普通 |  ZEPHYR

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結婚相手と恋人の違いってある? ブログネタ:結婚相手と恋人の違いってある? 参加中
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あるに決まっているじゃないですか。
占星術的には恋愛と結婚は受け持ちエリアが違います。
5ハウスと7ハウス。
たとえば私は5ハウスに土星が入っていて、まじめで深刻な恋愛運です。
恋愛から手痛い経験をすることも。
7ハウスは空っぽですが、海王星が支配星となっていて、金星と合。
星座でいうと魚座。献身的で愛情深い人を奥さんにするかも知れません。
ちなみに妻は魚座の人で、いろいろな意味で条件に合致している人です(彼女の方から私は合致しないのが癪ですが)。
かように恋愛運と結婚運は、受け持ちエリアがはきりと異なっています。

ただ。

この5ハウスと7ハウス、あるいはそれが背景とする星座などに関連があり、これが一致している人もいます。
たとえば7ハウスの支配星が5ハウスに入っているとか。またはその逆とか。
これは恋愛対象がそのまま結婚相手につながりそうです。
つまり結婚相手がそのまま恋人でもある可能性があるのですね。
お題である「結婚相手と恋人の違いってある?」という設問の意味の中に、自分が付き合う異性を選ぶときに「恋人」と「結婚相手」で選び分けるか? というような意味合いが込められているように思われます。
上記のように5、7で一致が見られる人は、付き合う人を選び分けていない可能性があります。

しかし、たぶん私のように5、7が不一致の人間は、付き合うときに選び分ける可能性があり、どちらかというと不一致の人間の方が多いように思われます。
ただ。
以下のようなケースも考えられます。
たとえば5ハウスに火星が入っていて、7ハウスに月が入っている女性だとしましょう。
若い頃に5ハウスの示すような情熱的で活発な恋愛を行ったとしても、いつもそれは結婚につながらず、適切な時期が来たときに出会って「この人となら」と思って結婚した相手は、月が示すような優しくて家庭的な男性だった、という無意識的な流れになることも多い。
つまり意識的に選び分けるということをしなくても、なんとなくそうなっている。
これがどちらかというと、もっとも一般的かも知れません。

5、7ハウスだけが恋愛や結婚に影響を持つわけではありません。
どのようなケースであろうと、金星と火星のコンディションは見逃せません。
どちらも女性と男性の魅力的な異性の星です。
また金星は愛情の星なので、男女の問題では恋愛でも結婚でも重視します。
これらがその人のチャートの中で、どのような影を落としているか、どんな異性を引っ張ってきそうなのか、どんな愛を経験しそうか、読み取らねばなりません。

太陽と月は自分と配偶者の象徴です。
とくに女性は太陽は自分であると共に、配偶者も示します。
男性は月が配偶者。
結婚相手を読み取るときには、太陽と月のコンディションが非常に重要です。

なぜ、女性にとって太陽が配偶者、男性にとっては月が配偶者なのか。
太陽と月は、父母の象徴でもあるからです。
この世に生を受けてはじめて接する異性、しっかりと目の当たりにする男女関係。
それが父母で、そこに一種の刷り込みが行われるからだと考えられます。

しかし、こうも考えられます。
男性にとって、月は配偶者であると共に自分の内面、感情ですから、男の方が好き嫌いで配偶者を選びやすく、内的に取り込める女性を求める傾向がある(つまり自分が支配して取り込めやすそうな相手を選ぶ)。
女性には太陽は自分であり配偶者ですから、女性の方が自分と一体化してくれるパートナーを求める傾向があり、感情ではない部分で選んでいる可能性がある。
ということです。
意外ですよね。
女性の方が好き嫌いで選びそうに思えますが、占星術的には逆なのです。

もう一つ。
5ハウスと7ハウスがなぜ、恋愛と結婚なのか。
5ハウスは自己創造の部屋であり、喜び、享楽の部屋です。創造の部屋ですから、子供も示します。
ここが恋愛と結びついているのは、恋愛というのはやはり「歓喜」につながるのだということだと思われます。
恋愛の中で感じるときめき、好きな人の顔を見るだけで安らいだり、嬉しくなったりするあの気持ちは、すべて5ハウスに源泉があるといえそうです。
またあのような感情の燃焼や求め合う気持ちがあるからこそ、そこに創造=子作りなども含まれているはずです。
道徳とか常識の中では、手順としては恋愛→結婚→出産というのがいわゆる「正しいありよう」とされていますが、もし社会的な概念をいっさいとっぱらってしまったら、恋に落ち→セックスをし→子供ができてしまう→共同生活というほうが自然な流れです。
それを推奨するつもりは毛頭ありませんが、原始はこうだったはずです。
チャートの法則はそれを反映しているに過ぎません。

対して7ハウスとの関係は、もっと厳しいものです。
1ハウス(自分)の対向にあるのが7ハウスですから、自分と配偶者の関係はつねに対立していることになります。
対立といっても喧嘩とは限らないのですが、「私とあなた」という関係は常に正面から向かい合うものです。
7ハウスは対人関係の部屋です。
その際たるもの、もっとも濃密なものが婚姻関係で、だからこそ7ハウスは結婚の部屋なのです。

長くなっちゃいましたね。
また関連したことは書くつもりです。

とりあえず、基本、恋愛と結婚の相手は異なっている方が普通。
意識的に選び分けているかどうかは個体差がある。
無意識にやっている方が多いはず。

これが結論。


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