生命の誕生に関わる時 |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

土曜日の夜に放映されている「真マジンガー・衝撃Z編」を毎週見ているzephyrです。
ちなみに放映の合間で流れるCMで、ニューバージョン超合金魂のかっこいいフォルムのマジンガーZを見て、「いいねえ」とつぶやく中年男性に、毎度思わず同意してしまっているzephyrでもあります(いや、奥さん、さすがに買いませんからあせる)。

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昨日の予告通り、本日は「生命の誕生」について。

男女のことといえば、金星と火星の問題がよく占星術では取り上げられます。
金星と火星の合(コンジャンクション)なんていうのは、セクシャルな結びつきを連想させる配置で、まさに雄と雌の結合そのものの暗示です。
ところが。
どうもセックスと生殖行為は占星術上、異なるようなのです。
いや、生殖行為は英訳したらセックスだろうが、と突っ込みを入れたくなったそこのあなた!
日本ではセックスという言葉は、性行為そのものとして使用されることが多いのですが、英語の辞書を引いてみてください。
Sexはどちらかというと、「性」や「性別」そのもので、「性交」はかなり後の方に位置する意味なのです。
愛欲的な性交という意味では、「The venery」という言葉が別にあり、こっちのほうが日本的なセックスに近いのかな?
また生殖行為を翻訳すると、「The act of being genital」なんて難しげな言葉が出てきます。

というわけで、ここでは日本的な意味合いで「セックス」は愛欲的性交、生命の誕生に関わる性行為を「生殖行為」と使い分けることにします。

金星と火星の合は、まさにセックスですね。
実際、この配置下では情熱的肉体的な愛情交流が生じやすいわけで。
しかし、セックスしたら子供ができると決まっているわけじゃない(今日は18禁記事っぽいですね)。
むしろできないこともあるし、今日では日常的積極的に避妊も行われています。

どうも、ホロスコープ・チャート上でもセックスと生殖行為は違うようなのです。
以下のデータはあるご夫婦の受胎・出産に関わってチャート上に確認できた実例です。


第一子受胎時
父 進行太陽・進行月トライン
母 無し
第一子出産時
父 無し
母 進行太陽・進行月セクスタイル

第二子受胎時
父 出生太陽・進行月セクスタイル
母 出生太陽・進行月コンジャクション(合)
第二子出産時
父 進行月・出生木星トライン
母 進行月・進行火星・進行木星コンジャンクション

どうです?
見事に太陽と月の関係で受胎や出産が生じているのが、おわかりいただけるでしょう。
トライン、セクスタイルはソフトアスペクト(調和座相)です。
コンジャンクション(合)は凶星で作られるとハードアスペクト的な出方をすることもありますが、太陽と月ではハード的な作用はほぼないと言えるでしょう(女性の場合、体のコンディションを崩すケースもあるようですが)。
つまり、これらの配置で子供の受胎、もしくは出産が起こりやすいのです。

なぜ?
太陽と月のトラインに関しては、前に記事にしたことがあるので、ご記憶の方も大勢いらっしゃると思います。
人生上のパートナー、生涯の友人、ライフワーク。
そんなものとの出会いが生じやすい、良き縁の生じる時期が太陽と月のトラインです。
でも、これはトラインに比べるとやや力は劣りますが、セクスタイルでも生じる可能性がありますし、座相の中で最強のものはなんといっても合です。
そのアスペクトの性格上、当然、一生ものの「新しい家族の現世への参入」にも関わっていて当然なのです。

上記のご夫婦の場合、第一子受胎時、母親の方には太陽と月の関係はありませんでした。しかし、父親はトラインです。
出産時には、母親の方にだけ太陽と月のソフトアスペクトがあります。
第二子の場合、受胎時に二人ともに太陽と月の関係があり、なおかつ母親は合です(これは強力だよ~)。
出産時にはどちらにも月と木星の強い関係が見られます。

実際には太陽と月だけではなく、さらに背景となっている出産に関するアスペクトも確認できるのですが、とにかく引き金を引くのはこれがもっとも強そうです。
逆に言えば、これがトリガーとなっていない時というのは、受胎しにくかったり、また出産にまで至らない可能性が考えられるということにもなってきます。

最近、おめでたを迎えた別なご夫婦のケースでは、受胎時に

父 出生太陽・進行月コンジャンクション
母 出生太陽・進行月オポジション

が、確認できます。これも強烈です。
相談を受けたときに、だいたいの日付を聞き、チャートのその付近の日付に動かしていくと、母親のチャート上で太陽と月に関係が生じ始めたその日か、翌日ぐらいに授かっています。
「こっ恥ずかしいくらいこの日ですねあせる
と、彼女はちょっと顔を赤らめつつ、チャートを見ていました。

彼女の場合、オポジション=180度というハードアスペクトで授かっていますが、ほかのスクエアなどのハードアスペクトでも受胎・妊娠が発生する事例は確認しております。
要は太陽と月の関係が生じる時が重要なのだということです。

ハードで授かる、ソフトで授かるのに差はあるのか? なにか違いはあるのか?
この辺はまだ研究段階なので、うかつには言えないところですが、ハードの場合、妊娠後のコンディション、つわりなどがひどいなどといった傾向があるような気がします。
しかし、まだ統計的なご報告ができる段階ではありません。

理想は両親共に、双方に太陽と月に関わるソフトアスペクトがあることですが、最初の例のご夫婦のように、どちらか一方でも受胎・出産は生じるようです。
ただ、このご夫婦の場合、この第一子を危うく切迫流産しかかっています。かろうじて、流産はまぬがれ、出産に至りましたが、もしかするとこれは妊娠初期に母胎側に「太陽と月」の受け皿がなかったためかもしれません。

おそらく、ですが、このような運気的な照合、シンクロが生じる時こそが、新しい生命の誕生に関わっています。
それがあまりにもかけ離れているとき、生命はその二人の夫婦のバイオリズムにのっかれない。
そんな印象を抱きます。

この太陽と月がなんらかの関係が生じる時が、子供の受胎、出産に関わっているという研究が正しいのであれば(かなりの確信はありますが)、たった今、子供がほしくて悩んでいるご夫婦、つらい思いをなさっている女性の方などには、ある意味、朗報となるかもしれません。
というのは、今その太陽と月の関係が夫婦の双方にないのであれば、今無理をする必要がないということです。どんなに焦ってもうまくいかない可能性があるのですから、心を安らかにして、次の太陽と月のアスペクトを待てばいいことになります。
セックスはどうぞ、いつでも気の向いたときになさってください。
でも、生殖行為は是非、太陽と月のアスペクト下でなさってください!(赤面)

「そんなこと言われても、自分にはその時がいつかわかんないよー」と思われるかもしれません。
知りたいのならば、専門家に相談なさってみるか、ご自分でチャートを作って確認してみるかしかありません。
けれど、この時期は放っておいても巡ってきます。ふつうに生きていて、巡ってこない人はいません。

私が基本的に申し上げたいことは、変わりません。
リラックスして明るい気持ちで毎日を生きてゆく。
それがシンクロニシティを引き起こしやすくするあり方で、そのほうが妊娠も起きやすくなるはずなのです。
そして愛ある営みを、人間らしく続けてください。
ふつうに。

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