「本当か？」と思いつつ、新聞などではもはや確定的な情報として伝えています。「危機」とかじゃなくて、「離婚」という言葉を使っているということですね。
昨今、これほど大きく取り上げられた芸能人の結婚も少なかったでしょう。
当然、離婚についてもトップニュースですね。
金星・天王星のコンビのスケール感は非常に大きなもので、世界的な企業の危機や倒産、破綻、通貨や金融の危機といったことが考えられますし、政治とカネの問題としてすでに小沢一郎民主党代表（大物！）の第一秘書逮捕という事件が、このアスペクトで起きています。
芸能人の破局として起きるときも、普通のものではない可能性はあったわけですが、まさにその通りの実現に至ったわけです。
「本当か？」というのは、軽薄な報道の目立つマスコミに対する不信感から出ている疑念で、占星術的な観点からは、実は納得しています。
お二人が結婚されたとき（2年前ですが）、両者のホロスコープには非常に危険な影が出ていました（解読チャートはソーラーアーク法と普通のプログレッション法を組み合わせたものです）。
陣内さんのチャートでは、進行太陽が出生冥王星と対向に来ていました。これはこの結婚がある宿命的な力に支配されて起きたものであることも暗示していますが、破壊と創造の星、冥王星です。
この結婚の前段階で、陣内さんの人生に破壊的なことが起き、ゼロから再起するといった出来事が起きていた場合はこの限りではありませんが、そうでない場合、普通に考えてこの結婚にはすでに暗雲が漂っています。
これで相性や縁の部分が抜群であるなら、破壊の後、二人で手を携えての再起も可能になりますが（危機を乗り越え垂れる）、そうは見受けられませんでした。
結婚後に「破滅」が生じる可能性がそもそも高かったのです。
冥王星主導で起きた結婚なら、これを持つ陣内さん側が冥王星の意味する、専制君主、暴君的要素を持っている可能性もあり、彼のかなり強引なやり方で実現した結婚ということにもなります。
他にも気になる点はありますが、要点はそこに集約します。
一方の藤原紀香さんですが、結婚時のチャートをチェックすると、彼女側から見たこの結婚の意味が浮き彫りになってきます。
出生太陽に対して、進行の土星が合。これだけで、人生の試練期と単純に申し上げられます。
そして出生太陽に対して、進行の海王星が対向の180度。これが彼女にとっての陣内さんだと考えられます（ちなみに陣内さんは魚座生まれで、その支配星は海王星）。
海王星は嘘偽り、サギ、まやかし、背信行為などの意味があります。良好なアスペクトなら、優しい人、献身的な人、純粋な人ですが、これは真逆です。
彼女にとって、この結婚は海王星主導で起きており、海王星的な「気の迷い」「判断ミス」「ロマンティックな気分に流されて」起きたものと言えそうです。
また相手の男性は、海王星的な存在であり、嘘もつくし、不実である可能性も見えてきます。
この結婚は、彼女にとって試練とまやかしをもたらすものだったと言えそうです。
順番が逆になりますが、それぞれの出生チャートを見てみると、藤原紀香さんについては出生時間も（データに間違いがなければ）判明しています。
彼女の出生のASC（東の地平線＝容姿や第一印象を造る）は美の星座、天秤座にあって、美の星である金星、そして火星との間でグランドトラインを形成しています（正三角形型のもっとも幸運な星位）。
道理で美しいわけだ。
出生太陽は、天王星とゆるいスクエアで、離婚の可能性を示唆しています。
また7ハウスの支配星は火星で、アウトドア派の行動的、活動的な男性が配偶者の暗示。しかし、この火星は月のノードと強い関係を持ち、宿命的な結婚をする可能性も示しています。
結婚運には離婚相がありながら、決定的に悪いものではなく、変え得るものだったと考えられます。
しかし、結婚した時期が悪すぎた＝その時期に突き合った人間が悪かった。
と、考えられます。
陣内さんの出生チャートは、出生時間不明のため、月の位置が水瓶か魚のどちらに入っているか分かりませんが、人物評を聞くと水瓶のような気がします。
その場合、月は木星と合で、いい加減でおおざっぱ、良くいえば寛容でおおらかな気質を持ちますが、この月は火星とも厳しいスクエアになります。かなり感情が激しやすく、木星の増幅効果が加われば、エスカレートする可能性もあります。
調子に乗ってやり過ぎたり、カッとなると制御が効かなくなったりという可能性も。
また月は男性にとって配偶者を示します。この月は合となっている木星と共に、天王星、土星らとグランドトラインを持っています。
幸運で高い業績を上げている配偶者の暗示です。
陣内さんの太陽も、木星とゆるい合ですが、月が間に介在しています。
つまり月を通して得ることのできる幸運（木星）と読み取ることもでき、紀香さんとの離婚は彼にとって大きなダメージになりそうです。
幸運の女神を手放すようなものだから。
ほかにもいろいろと気づくことはありますが、二人の総合鑑定をすることが目的ではないので、この辺でやめておきます。
やはり出逢いに時があり、結びに時があります。
お二人が今後の人生で、より良いパートナーに出逢い、良い結びを得ることを祈念致します。
