8月の占星術予測 |  ZEPHYR

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 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

7月下旬以降から8月の予測は、非常に厳しいものになってきました。
何が厳しいのかというと、予測を立てる側にとって厳しいのです。
どういうことかというと、たとえば総理大臣のスケジュールみたいに過密になっているのです。
これは「いつ何が起こってもおかしくない」状態です。
とはいえ、それでは予測になりませんので、重要なポイントに絞って予測を行い、後日、また何か気づくことがあればUPしたいと思います。

まず1日から11日頃まで。
世界的な食糧難が、穀物の問題と重ね合わせて取り上げられます。アメリカや他の大穀倉地帯で自然災害などが起き、穀物価格のさらなる急騰を招く可能性などが考えられます。
また同時期は、世界的にも地震が多いと考えられます(むろん日本も)。

14日から20日にかけて。
ここでの主役は、火星と冥王星ですので、非常に危険なものであることが、このブログを読んで下さっている方にはおわかりになるかも知れません。火星は暴力や戦争の星です。火災や銃器、刃物も意味します。冥王星は地下活動(テロなど)、プルトニウムという意味から原子力、核などの破滅と再生の星です。
火星と冥王星はもともと似た質を持っていて、冥王星発見以前、蠍座の支配星は火星でした(現在は主の支配星が冥王星で、副支配星が火星)。
蠍座という共通の地盤の上に生育した樹木のようなもので、共鳴しやすいのです。
良く働くと、とてつもない爆発的な創造や、現状を改変させる力となりますが、悪く働くと地震や災害、アンダー・グラウンドな領域で破壊活動を引き起こすことになります。
ただ、そのスケール感というのはかなり異なります。
すごくわかりやすく言うと、火星は町のヤクザのようなもので、冥王星は国際的に暗躍しているマフィアの親分のようなものです。どちらも共通の土壌に立っていますが、そのエネルギー解放が日常的なのが火星で、非日常的なのが冥王星と考えて頂いたらいいでしょう。
この二つが凶角で結びつくこの時期、世界的に紛争や戦争の気運が高まります。また地下の暗示から、地震も引き起こされる可能性が高いです。ましてや、今年の主役は冥王星ですから……。
ざっと見た感じでは、東アジア(東経でいえばインドあたりから東に位置する国々)に強力に働きかけるように思えます。東南アジアやオーストラリアも含めて良いかもしれません。

これよりもやや劣りますが、20日~25日も気になるポイントです。
ただ起きる出来事は、かなり性質が異なるように思えます。男女の問題が大きく取り上げられるのがこの時期で、おそらく小さなスケールでは有名人の熱愛報道や破局、大きなスケールでは国家の要人、元首、王などに関するスキャンダルやおめでたなど。
個人的にもこの時期、ロマンティックになる人が増加しますし、破局するカップルも多いと思います。そういたことが動機で起きる犯罪も心配されます。
またこの時期にはトラブルや事故の星が来ていますので、非常に大きな事故が発生する可能性があります。航空機事故がもっとも心配されますが。

27日から翌月初めも、似たような雰囲気を持っています。独占欲や金銭欲が背景にある犯罪、不正の発覚などが生じるかも知れません。

ざっとした流れはこんなところですが、こういうと皆さん、「あれ? 大事なこと忘れてない?」と突っ込みたくなると思います。
そう、北京オリンピックです。
この時期の運気はどうなのか?

実をいえば、ここまでは本当に8月を大局的に見た流れで、毎日の星の動きを眺めてみると、こんなものでは済まないだろうというのが印象としてあります。

まず火星、エリスなどを含むヨッド(Y字型に星が配置される神意の座相)が、3日から始まり、十日間ほど持続します。
4日・5日にはこの火星に月が重なります。
またこのヨッドがもっとも誤差がなく、強烈に働くのは北京オリンピックが開会する8日か、その前日くらいになります。
そして8日は、このヨッドに加えて、月、太陽、月のノード、キロン、ベスタなどの間で、グランドクロス(十字型配置)という凶座相が結ばれます。
何か起きない方が不思議なくらいの星々の様相です。地震の気配も非常に濃厚です。

オリンピック開会の前後、開催中、おそらくこの火星を含むヨッドの下で、私たちは「こんなことも起きるのか」「こんなことになってしまったのか」という驚きを体験する可能性が高く思えます。
この時期の凶座相はオリンピックにのみ働きかけるわけではありませんから、別なところで発生する可能性もありますが、やはり中国国内でテロや暴動に発展する何かが起きる可能性を無視できません。
私がもっとも恐れるのは、ハイジャック・テロです。
交通機関を狙った(使った)テロが非常に濃厚に出ていて、その中でも航空機に関するものが、もっとも危険度が高いように思えます。
テロでなくとも、重大な航空機事故が起こる可能性が高いです。7月下旬から8月20日頃までは心配すべきですが、もっとも凶意が強いのがオリンピック開会式前後の6、7、8日あたりです。
無事にオリンピックが終わることを願ってやみません。

地震に関して言えば、正直、被害の少ないものはどこで起きてもおかしくないような状況です。
が、大きな被害のものは、上記の危険な時期です(現段階で分かっているものは。また気づくことがあればUPします)。

希望を抱ける部分も、実はあります。
8月は占星術上の最良の調和座相、グランドトリンが結構、連続して持続するのです。
これはテロや極限の破壊が、水際で押さえ込まれる暗示かも知れません。
グランドトリンが連続発生することなども、そうあることではありません。そういう意味でも、8月は不思議な月なのです。

人の心に愛が、世界に調和が満たされますように。