世界情勢は危惧したところの状態になってきています。
火星最接近についての記事に書いたように、ここしばらくは火星が世界情勢を大きく左右します。<関連記事>
パキスタンのブット元首相の暗殺テロに端を発して、パキスタンでは各地で暴動が相次いでいます。
ムシャラフ大統領と国民に人気の高いこのブット元首相が連携していくことが、当面のパキスタン国情の安定化につながるという構図は、これで完全に潰えてしまいました(米国はこの路線でブット氏をバックアップしていこうとしていた)。
このまま国情が沈静化しなければ、最悪のシナリオとして軍による戒厳令などが敷かれ、核のスイッチがイスラム原理主義者の手に渡る――。
こんな恐れも出てきました。
この火星と土星の二つの星による支配は、来年の7月末日まで続きます(その先も決して楽観できない危険な配置なのですが、それままた近い付いたときに)。
火星の激しい気質と土星の陰性の気質は、おそらく交互、あるいは同時にせめぎ合いながら世界情勢を動かしていくでしょう。
抑圧とそれに対する反抗。
これはちょうど親に反発する思春期の非行のような出方になるでしょう。
現実的には、抑圧者である政府と、それに反抗する市民というような構図ですが、土星の抑圧に対して火星は過剰な思い切った行動に出ることが多く、現在のパキスタンの現実はそのようにして生み出されていると思われます。
パキスタン、アフガニスタン、イラン、イラク。
インドもまた連鎖的に火種を抱えるかもしれない。
いずれにせよ、しばらくは目が離せないのがこのアジア地域です。