プライドが高い?鼻が高いの間違いじゃないの? | 東北地方大震災以来の脱力感や罪悪感、喪失感や自己嫌悪を日常生活から切り離して、元気で明るく毎日を過ごす方法

プライドが高い?鼻が高いの間違いじゃないの?

こんにちは。
NPO団体「善意でつなぐボランティアネットワーク」
代表の金倉です。


今日もおいでいただいてありがとうございます。

前回の被災者の“敵”は誰? から続いていますので、

未読の方はご一読いただけるとありがたく思います。


早速ですが、お尋ねしたいことがあります。

「プライドが高い」人って、どんな人でしょうか?


どこへ行くにも取り巻きをつれて歩くような人や、

反対意見が出たり批判されたりすると頭に血が登る人、

1から10まで自分の思い通りにならないと気が済まない人、


なんというか、


世間的にはこんな人のことが

「プライドが高い」と言われているようなイメージが

ありそうなんですが、


少し考えてみてほしいんです。


プライドを日本語にすると、「自尊心」になります。

「自分を大切に思う心」ですね。


自分自身のことを、

「掛け替えのない、世界で唯一人の存在である」

ときちんと分かっている人は、同時に


「他人も、同様に掛け替えのない世界で唯一の存在である」

と言うことを理解しています。


そんな人が、


言いなりに動かせる下っ端を連れ歩いたり、

自分の意見が通らないと激昂して怒鳴り上げたり、

思い通りにならないと暴れまわったりするんでしょうか?


プライドと言うのは、

些細なことで傷ついて砕け散ってしまうのなんでしょうか?


そんなプライドは偽物です。

傷つきやすくて壊れやすいからこそ、

尊大に振舞って守らなければならないんです。


「細くて脆いガラスのプライド」に過ぎません。

たとえダイヤモンドであるかのように見せかけていたとしても。


■支配することで安心しようとするタイプ


前回の被災者の“敵”は誰? で、

殆どの人が「自分には大した価値がない」と言う“神話”を

潜在意識に抱えていると言う話をしました。


そのまま「自分には価値がない」という神話が強化されていくと

そのうちに自傷行為でしか生きている実感を感じなくなります。


お酒もタバコも暴飲暴食も、

健康によくないあらゆる事は、

広い意味での自傷行為に含まれます。


自傷行為が過ぎると命に関わるので、生存本能が表層意識に

「大切にされたい、価値があると認められたい」

と言う欲求をムリヤリに作り出します。


その欲求が求める「価値」のあり方のうち、


他人を支配し、取り巻きを連れ歩き、

見かけ上他人より上位に立つ事で

「私にはこれだけ価値があるんだ」と主張するタイプを


“支配型”と言います。


対等に付き合える深い信頼関係を築けている訳ではないので、

支配的な地位を手に入れられたとしても

元々かなりの無理が掛かっています。


安心を手に入れるはずだったのに、

思い通りにならないことが増えていくので、


長期的に見ればその先には人間関係の破綻しか待っていません。


被災者にとって害虫にしかならないような、

政府や東京電力や、その他諸々の“分かりやすい悪役”を

吊るし上げて良い事をしたつもりになっている人たちは

たいていこのタイプですね。


どうしてかって?


だって、彼らの言い分をざっくりとまとめてしまえば、

要するに、


「俺の言う通りにしていないからこんな事になったんだ!

いったいどうしてくれるんだ!!

どうにかしろ、責任を取れ!!!」


って叫んでいるだけなんですもの。

まともに取り合っていたら疲れるだけです。

■リーダーシップを取りたがる支配型の人


そうそう、何かにつけて音頭を取りたがるのも

支配型の人に見られる特徴です。


ですが、リーダーに必要なスキルもマインドセットも

身に着けているわけではありませんので、長期に亘って

集団を維持・発展させて行くことが出来ません。


とにかく、


人の上に立ちたがる割に、

他人を生かして使うことが出来ない人、

それが、典型的な“支配型の人”なんです。


これは一例でしかありませんが、例えば


「そんなことは自分で考えろ!」


と言って綿密な指示も出さず、

新人に必要なだけの指導もしないで置いて

うまく行かない事があるとありったけ部下のせいにする人


とか、


練習試合に勝てなかったからと言って、

部員全員を一列に並ばせて端から張り倒す顧問教師


とか。


■表裏一体の支配型と依存型


他人を支配することで安心しようとする支配型の人、

実は、次回で触れる依存型と表裏一体の人も

多かったりします。


太刀打ちできないような相手が現れると、

手のひらを返したように尻尾を振って取り入ろうとする人、


見たことありませんか?


あるいは、内弁慶と言われる人や

その逆の人とか。


この場合は、支配しようとすることも依存しようとすることも

長期的に見ればストレス源なので、場所や立場が変わると

それまでの逆をやってストレスの解消をしようとするわけです。


これはこれで、それなりの安定を確保できる例も見られますが、

いずれにしても根本的な解決には程遠いですね。


■あなたは、支配型の人ですか?


あるいは、あなたの周りに、こういう支配型の人がいたら

あなたはどうしますか?


実を言うとですね、金倉の周りの人、特に


担任とか、

上司とか、

雇い主とか


なんでよ?


っていうくらい、この支配型の人が多かったんです。

これはもう、宿命と言えるかもしれません。


まぁ、それはともかくとして、


あなた自身が支配型であって、

思い通りにならない人間関係に頭を悩ませているとしても、


あなたの周りでこのような支配型の人が

幅を利かせていて、それについてあなたが

腹立たしく思っているのだとしても、


いずれにしても、相手があなたにとって都合がよいように

勝手に変化してくれるなんて言うことはありません。


なずなら、


そのストレスはあなた自身の

内側から発生しているものだからです。


■解決方法は何もないのか?


そんなことはありません。

あなた自身の問題なので、

あなたの手でどうにかできる性質のものです。


キーワードは、

「対等な人間関係」と「提供の精神」です。


具体的なことは、3回後の記事で。


長文ご覧頂いて、ありがとうございました。

次回の“依存型”と、その次の“孤立型”の記事も、

読んで置かれることをお勧めします。


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次回、被災者の敵は被災者なのか? 公開中です。