2015年に映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!
 ■ 映 画 化 作 品(6月6日全国公開)


映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!

映画公開前にチェックするもよし、見た後でじっくり復習するもよし。

合わせて原作本・コミックを楽しんでください!



ジャンル:サスペンス
 予告犯  【6月6日公開】

予告犯 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)/集英社

¥価格不明
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■内容紹介
インターネット動画投稿サイトで犯行予告動画を投稿する謎の男。果たして予告された事件は起きるのか…!? 
高度に情報化された現代のテロリズムを描く、緊迫のサスペンススリラー開幕!!
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■原作の感想
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1巻では何故彼ら「シンブンシ」がこのようなことをするか、彼らは一体何者なのかが描かれている。
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インターネットを使っての犯罪者はこれまでも出てきたが、この「シンブンシ」は桁違いに凄い。IPアドレスを知られないように動画配信するテクニックなどネットを詳しく取材しないと考えつかないテクニックも登場し、後半では「シンブンシ」が何故新手のテロを実行するのか明らかになり、吉野とのバトルがどうなるか、ワクワクした。巻末で「シンブンシ」の過去を見たせいか、犯罪や私刑に走っても仕方ないよなとも思った。日常的にネットに接続している人なら見覚えのある出来事ばかりで、創作というよりかは現実に近い。わかりやすい悪を裁いて「見せしめ」にする点では警察もシンブンシも変わらないように見えるてくる。社会はどんどん発展していくのに、その中にある階層のどこに所属するかで人としての扱われ方が違う。社会の弱者の声を拾い、彼らの思いを晴らす方法としてネットとデジタルツールを駆使するシンブンシ、応援してよいのかどうか、いまいち共感しにくいけど続きが気になる作品である。




■映画ストーリー
インターネット上に、新聞紙製の頭巾にTシャツの男(生田斗真)が登場する動画が投稿され始める。彼は動画の中で、集団食中毒を起こしながらも誠意を見せない食品加工会社への放火を予告する。警視庁サイバー犯罪対策課の捜査官・吉野絵里香(戸田恵梨香)が捜査に着手するが、彼の予告通りに食品加工会社の工場に火が放たれる。それを契機に、予告犯=シンブンシによる予告動画の投稿とその内容の実行が繰り返される。やがて模倣犯が出没し、政治家殺害予告までもが飛び出すようになる。

映画チェック
「ジャンプ改」で2011年から2013年にかけて連載されて人気を博した筒井哲也のコミックを実写化したサスペンス。法では裁けぬ悪や罪をネット上で暴露し、その対象への制裁を予告しては実行する謎の予告犯シンブンシとエリート捜査官の攻防が展開する。監督は『ゴールデンスランバー』、『白ゆき姫殺人事件』などの中村義洋。『脳男』などの生田斗真が、新聞紙製の頭巾を被った異様な主人公を怪演、その脇を戸田恵梨香、鈴木亮平、濱田岳、荒川良々ら実力派が固める。息詰まるタッチに加え、社会のさまざまな闇に光を当てる硬派な視点にも注目。

■スタッフ
製作年:2015年
製作国:日本
配給:東宝
監督: 中村義洋
脚本: 林民夫
原作: 筒井哲也

■キャスト
生田斗真
戸田恵梨香
鈴木亮平
濱田岳
荒川良々






ジャンル:ファミリー/ドラマ
 あなたをずっとあいしてる  【6月6日公開】

あいしてくれてありがとう (絵本の時間)/ポプラ社

¥1,296
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■内容紹介
ひとりぼっちのパウパウサウルスは、さびしくてさびしくて、あなのなかにとじこもっていましたが…。
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■原作の感想
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看病する側からの闘病記として読む。
「生きざま」って言葉が頭に浮かんだ。すごいなー人って!?

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乱暴者のティラノサウルスは皆の嫌われもの。でも、本当は友達が欲しい。そんなとき未来を自分の境遇を悲観する目の見えないパウパウサウルスに出会って変わっていく……。目が見えないからこそ成立した友情。それは目が見えるようになっても変わらなかった。最後はやっぱり切なくて泣きそうになってしまった。 一人で生きてきたティラノザウルスが小さいパウパウサウルスの存在を心にいれたことで愛する意味や思いやる気持ちを学ぶことができた。お互いがお互いを認め合い心通わせ、お互いに相手を必要とし必要とされることで育つ心は、生きていく強さと感謝の気持ちをさらに生みだせた。最後は悲し結末で終わるのですが「愛してくれてありがとう」という言葉と満天の星が心に残る一冊 。



■映画ストーリー
数多くの恐竜たちが生息している太古の世界。幼いティラノサウルスのトロンは、両親のゼスタとセラを亡くしてしまう。深い悲しみと孤独が押し寄せるが、彼はたった一人で生きていくことを決意する。険しい山々を越え、うっそうとしたジャングルを抜け、赤い実の収集に夢中のキラリや泣いてばかりいるメソメソといった仲間と出会うトロン。彼らと触れ合いながら、強さや勇気、友情について学んでいくが、凶悪な恐竜バルドの群れと出くわしてしまう。

映画チェック
宮西達也のベストセラー絵本「ティラノサウルス」シリーズの人気作「あいしてくれてありがとう」「であえてほんとうによかった」を基にしたアニメ。両親を亡くしたティラノサウルスの子供が、さまざまな出来事やほかの恐竜との出会いを通して成長していく。総監督を務めるのは、『はなかっぱ』シリーズなどの野中和実。かわいらしい恐竜たちの姿やハートウォーミングな物語もさることながら、主人公の母の声を担当した渡辺満里奈の妙演も注目。

■スタッフ
製作年:2015年
製作国:日本
配給:東京テアトル
原作・脚本: 宮西達也
総監督: 野中和実
監督: チェ・ゴンスク
脚本: 増田久雄
演出: 高山秀樹

■キャスト(声の出演)
渡辺満里奈
竹内順子
高梨謙吾
山口勝平
かかずゆみ
速水けんたろう







ジャンル:ドラマ/戦争
 おかあさんの木  【6月6日公開】

おかあさんの木 (ポプラポケット文庫 (032-1))/ポプラ社

¥616
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■内容紹介
七人のむすこたちがへいたいにとられるたんびに、
おかあさんは、うらのあきちへ、キリの木のなえを一ぽんずつうえた。
――東京大空襲、広島の原爆、シベリアの抑留、玉砕の島など、
戦争が人々の心をどのようにひきまわしていたかが語られている、表題作ほか七編を収録。


○もくじ
おかあさんの木 ・・・・・・5
火のなかの声 ・・・・・・23
ぞうとにんげん ・・・・・・41
ひろしまのきず ・・・・・・61
つる ・・・・・・81
父たちがねむる島 ・・・・・・97
あほうの六太の話 ・・・・・・129
おもちゃ買いのじいやん ・・・・・・151

あとがき ・・・・・・184

解説 石上正夫 ・・・・・・186

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■原作の感想
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戦地に向かった7人の息子を待ち続ける母親の物語。
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私が小学校の頃は教科書に載っていた。6月に実写映画として公開されると聞いたときは10分程で読める短い「民話」をどう映画にしたのでしょうか?と驚きました。太平洋戦争のさなか、7人の息子たちが兵隊にとられるたびに桐の木を一本ずつ植えて、彼らの帰りを待ち続けたお母さんの物語。今の小学校教科書に載っていないそうです。戦争に協力しなければならない(息子たちを兵隊に差し出さねばならない)、でも、子供たちを戦争に行かせたくない、生きて帰ってきてほしい(戦争に勝っても負けても、私にはどちらでもかまわない)という、母親の気持ちが作品全体から立ち上ってくる。この本に掲載されている作品からは、戦争は嫌だという声がきこえてくる。 ヒロイズムをもって戦争を語るより、こうした名もない人たちが背負い続けた悲しみをこそ伝えていくべきなんだろうなぁと感じる。




■映画ストーリー
昭和初期、長野県の田舎の村。7人の息子を生んだミツ(鈴木京香)だったが、若くして夫・謙次郎(平岳大)が心臓発作により他界。息子たちは立派に成長するも次々と出征し、ミツはそのたびに畑に桐の木を植えていた。謙次郎の同僚だった昌平(田辺誠一)やその娘・サユリ(志田未来)らに気遣われながら、ミツは木に語り掛け、息子の帰りを待っていた。

映画チェック
小学校の国語教科書に長期にわたり掲載された大川悦生の児童文学を基に、7人の子供を戦地に送り出した母の愛を描いたヒューマンドラマ。貧しいながらも子供たちを育て、戦地へ行った彼らを待つ母親を、『血と骨』などの鈴木京香が演じる。メガホンを取るのは、『解夏』『がんばっていきまっしょい』などの磯村一路。共演には、三浦貴大、志田未来、田辺誠一、奈良岡朋子らが名を連ねる。母と子供の関係性や周囲の人々との交流、どんなつらい時代にも強く生きる登場人物たちの姿が感動を呼ぶ。

■スタッフ
製作年:2015年
製作国:日本
上映時間:1時間54分
配給:東映
原作: 大川悦生
監督: 磯村一路

■キャスト
鈴木京香
志田未来
三浦貴大
田辺誠一
奈良岡朋子






ジャンル:ドラマ
 セブンデイズ MondayーThursday  【6月6日公開】

セブンデイズ―MONDAY→THURSDAY (ミリオンコミックス 42 CRAFT SERI.../大洋図書

¥648
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■内容紹介
「俺とつきあってよ 芹生」
高校三年生の篠弓弦は、
月曜日の朝、弓道部の後輩である芹生冬至と校門で出逢う。
学年を問わず女生徒に人気の芹生は
月曜日の一番最初に告白してきた相手と必ず付き合い、
週末に別れると噂されている。
一週間限定の恋人・・・
弓弦の軽い気持ちから出た一言でつきあうことになったふたりだが・・・

第一弾:セブンデイズ MONDAY→THURSDAY
第二弾:セブンデイズ
FRIDAY→SUNDAY
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■原作の感想
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セブンデイズ―MONDAY→THURSDAYという タイトルが物語のキーワード!
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数多く好きなBL漫画はあるけど、そんな中でも他の作品と比べて順位をつけること自体がなんだか不自然に感じるほど、「別格」のある作品です。Hシーンなんかはまったくないです。しかし「物足りない」なんて思う方はあまりいないんじゃないかな…。むしろ補って余りあるほどの魅力が他にあるから、もうそれだけで充分満足!満足というかむしろ魅了されすぎて困るかも!週の初めに告白してきた相手と必ず付き合い、そして一週間で必ず別れる芹生。それは遊んでいるわけではなく、本当に好きになれる相手を探すためなのですが…。高3の弓弦と弓道部の後輩である芹生。ちょっとした出来事で1週間限定の恋人同士になった二人のお話。1週間と決められて始まった二人の関係だったものの、徐々に変わっていく二人の気持ちがゆっくりと描かれていきます。そんなこととは知らずに「冗談」で告白し「遊び」として付き合いだした弓弦。芹生はだんだんと弓弦に惹かれていくけど、弓弦がこの関係を遊びとみているのは明らか。また、この関係が一週間限定だと思い込んでいる弓弦の発言に困惑する。話の構成とか萌え度は一番高いので、この本だけ手放すことはないと思っています。何度再読したことか。とにかく、恋に落ちていく二人の変化が素晴らしいです。 前半は話の進みが遅いので、読む時は後編と二冊揃えてから一気読みするのをオススメ。




■映画ストーリー
月曜の朝。高校3年生の篠弓弦(山田ジェームス武)は、弓道部の後輩の芹生冬至(廣瀬智紀)と学校で顔を合わせる。女生徒に人気の芹生は、1週間の最初に告白してきた相手と付き合い、週末に別れることを繰り返していた。弓弦は、芹生に「じゃあ、俺と付き合ってよ」と提案。弓弦と芹生の「恋人ごっこの1週間」がスタートする。

映画チェック
橘紅緒のボーイズラブコミックを、『タクミくん』シリーズなどの横井健司監督が実写映画化。1週間限定の恋人として付き合い始めた男子高校生2人の、月曜から木曜までの軌跡を映す。主演は、『ガチバン』シリーズなどの廣瀬智紀と『BAR神風~誤魔化しドライブ』などの山田ジェームス武。禁断の関係と知りながらも、少しずつ距離を縮めていく彼らの姿に胸が高鳴る。

■スタッフ
製作年:2015年
製作国:日本
製作:「セブンデイズ」製作委員会
配給:日本出版販売
原作: 橘紅緒
作画: 宝井理人
監督: 横井健司
脚本: 高橋ナツコ

■キャスト
廣瀬智紀
山田ジェームス武
田中日奈子
日和佑貴
石川凛
相楽樹
滝口幸広







ジャンル:青春/ロマンス
 トイレのピエタ  【6月6日公開】

トイレのピエタ/文藝春秋

¥1,188
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■内容紹介
最後の夏、世界にしがみつくように、恋をした。

画家への夢を諦めてフリーター生活を送っていた宏は、突然余命三ヶ月の宣告を受ける。残された時間を知るまでは、この夏もいつものように、ただやり過ごすだけの季節になると思っていた。それが人生最期の夏に変わってしまった時、立ちはだかるように現れた女子高生の真衣。
「私が生きてるんだから生きろ」
宏は、容赦なくありのままの感情をぶつけてくる真衣に翻弄され、戸惑いながらも、生と死の間に強烈な光を見る……。
もっとも純粋で痛切なラブストーリー。

漫画家・手塚治虫氏が亡くなる3週間前まで病床で書き続けていた日記を原案とし、
カリスマ的な人気を誇るロックバンド「RADWIMPS」のヴォーカル&ギター野田洋次郎が主演を務めた映画の原作小説!
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■原作の感想
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最後の夏、世界にしがみつくように、恋をした!
Arikaアイコン(小)1
手塚治虫が死ぬ直前まで綴っていた病床日記にインスパイアされて制作されたもので、手塚治虫の作品の根底に流れている<生命の尊さ>というテーマに真正面から挑んだ作品。映画監督の松永大司が完全オリジナルストーリーで脚本化、製作はプロデューサーの小川真司と甘木モリオが手掛けている。手塚の日記では主人公の性別や年齢は言及されていなかったが、本作では主人公は若い美大卒の青年になり、日記には登場しないオリジナルのヒロインとの恋愛を主体としている。また恋愛映画にするためにピエタの種類も母子像に変更された。全体的にあっさり、期待しすぎちゃったのかな。映画にはちゃんと見せ場みたいなところがあってほしいなぁ…



■映画ストーリー
余命3か月を宣告された宏(野田洋次郎)は、出会ったばかりの女子高生・真衣(杉咲花)にすぐに死のうかと言われるものの、死ぬことはできなかった。美術大学を卒業後、窓を拭くアルバイトをしながら何となく生きてきた宏だったが、死を目前にしながら純粋な真衣に惹(ひ)かれていく。

映画チェック
手塚治虫の病床日記に着想を得たオリジナルストーリーに、RADWIMPSの野田洋次郎が余命3か月の若者役で、初めて映画の主演を務めた恋愛ドラマ。忍び寄る死に恐怖を募らせる主人公が、純粋な女子高生と出会い、生きる喜びを見つけだす姿を描く。ヒロインに『繕い裁つ人』やテレビドラマ「夜行観覧車」などの杉咲花。『ピュ~ぴる』などの松永大司が監督を務める。主演の野田やヒロインの杉咲の演技に加え、脇を固めるリリー・フランキー、大竹しのぶ、宮沢りえらの存在感にも注目。

■スタッフ
製作年:2015年
製作国:日本
上映時間:2時間0分
制作:シネバザール / ブリッジヘッド
配給:松竹メディア事業部
監督・脚本・原作: 松永大司
原案: 手塚治虫
主題歌: 野田洋次郎
音楽: 茂野雅道
撮影: 池内義浩
美術: 愛甲悦子
作画: 林田裕至
照明: 原由巳
録音: 橋本泰夫
編集: 宮島竜治
助監督: 片島章三

■キャスト
野田洋次郎
杉咲花
リリー・フランキー
市川紗椰
古舘寛治
森下能幸
澤田陸
MEGUMI
岩松了
大竹しのぶ
宮沢りえ





ジャンル:ホラー
 アイズ  【6月6日公開】

アイズ (角川ホラー文庫)/鈴木 光司

¥605
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■内容紹介
世の中にはまだ科学では説明できない現象が存在する―旧友との再会で呼び覚まされる、過去の悪夢(「鍵穴」)。ホテルの窓辺にあられもない姿でくくられた美女(「クライ・アイズ」)。マンションの表札に残される不気味な落書き(「しるし」)。ゴルフ場に横たわる、何かに背中を刺し貫かれた死体(「杭打ち」)。川べりのアパートで起こる数数の怪奇現象(「櫓」)など、日常と非日常の狭間に潜む恐怖を描く、著者真骨頂の傑作ホラー短編集。
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■原作の感想
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仄暗い水の、、、的、その場縛りのどろりんとしたホラーが懐かしい。
Arikaアイコン(小)1
ほどよくゾクッとする8つの短編からなるホラー短編集。読み終わったあとに残る蟠りも独特。 「櫓」は面白かった。ポルターガイスト現象についての統計には、発現した家には12、3歳の少女が生活している場合が多いのだという。日本にも記録が残っていて、発現した家には丁稚奉公の少女がいたそうだ。因果関係があるとしたらヒトの構造は不思議だ。好きな話は「しるし」は味わい深い。 また「タクシー」も良かった。 カテゴリ上はホラーに分類されるが、そこまでホラーらしいホラーの描写は特にない。コンセプト的には世にも奇妙な物語に近いだろうか…。 短編の割に読むスピードをなかなかあげられなかったのは、普段から本に触れていなければ途中で挫折しそうな鈴木光司氏独特の文章の重み。「…死はこんなに簡単に手に入るもの」「(死ぬことなんていつでもできる。その権利は自分にあるのだから今死ぬのは)ばからしい」この考え方は素敵ですね。 ホラー原作者が必ずしも不思議な体験をしているというわけではないし、その必要もないけれど、あとがきに書かれている鈴木氏の体験には驚いたので、気になる人はそこだけでも読んでみて。




■映画ストーリー
マンションの表札に、何者かの手によってFの文字が書かれているのを見つけた平凡な女子高生・山本由佳里(伊藤万理華)。その奇怪なマークの存在に気付いてから間もなく、友人が事故で命を落としたり、母親が自殺を図ったり、父親が姿を消したりと、彼女と周囲で不穏な出来事が相次ぐように。さらにマーキングは増え続け、由佳里は少女の幻覚に襲われる。マーキングをした人物、幻覚として現れる少女の正体を突き止めようとする由佳里。次々と怪現象に襲われながら、彼女は一連の事件に隠されていた思わぬ真実に近づく。

映画チェック
鈴木光司の短編集「アイズ」に収められた「しるし」を基にしたホラー。何者かによってマンションの表札に奇妙なしるしを付けられた少女が、それを機に恐ろしい体験をする。メガホンを取るのは、『学校裏サイト』『ビンゴ』などの福田陽平。乃木坂46の伊藤万理華が恐怖に震えるヒロインにふんし、『貞子3D』シリーズなどのおぞねせいこ、『けっこう仮面 RETURNS』などの山田太一、『体脂肪計タニタの社員食堂』などの西洋亮らが脇を固める。ただ観る者を震えさせるだけではない、ミステリー要素も取り入れた展開も見もの。

■スタッフ
製作年:2015年
製作国:日本
上映時間:1時間35分
配給・製作:ジョリー・ロジャー
配給:パル企画
製作:マイシアターD.D. 特別協力:ニコニコ動画
企画協力:KADOKAWA
原作: 鈴木光司
製作: 大橋孝史 / 石井紹良
プロデューサー: 齋藤浩司 / 山野裕史 / 山口誠
監督・脚本・撮影・美術・編集: 福田陽平
脚本: 田中佑和 / 久保幸湖
音楽: 34423
アソシエイトプロデューサー: 金子誠二郎
撮影: 三村和弘
照明: 杉本周士 / 中村晋平
録音: 田辺正晴 / 坂上賢治
編集: 鳥居康剛
助監督: 村上秀晃
監督補: 田中佑和
衣装: 百井豊
スタイリスト: チバヤスヒロ
ヘアメイク: KUMI / 花井麻衣

■キャスト
山本由佳里: 伊藤万理華
山本由布子: おぞねせいこ
山本和弘: 山田太一
山本翔太: 中川慶二
遠藤宗介: 遠藤康
松原奈保: 山田朱莉
田中太一: 西洋亮
白石健児: 高橋健一
バス運転手: 今野浩喜
白服の少女: 小林愛奈
小田美由紀: 優恵