No・343
*1
「シンクロ」は、秦基博の2006年11月8日発売メジャーデビューシングル。
全作詞作曲は秦基博。全編曲・音楽プロデュースは上田禎。
シンクロ」は、翌年発表のミニアルバム『僕らをつなぐもの』に「シンクロ -Album Ver.-」として収録され、WOWOWで放送されたドラマ『真夜中のマーチ』の主題歌に起用された。
鋼と硝子でできた声、秦君のデビュー曲。
他の歌手が同じ歌を歌ってもその作品は十分には伝わらない。その人が持つ声だからこそ奏でられるメロディーであり、その人自身の言葉だからこそ説得力を持つ歌詞、その人が持つリズムだからこそ生きてくる演奏がある。
シンガーソングライターであることのメリットを極限にまで現したアーティスト、それが秦君である!!
メロディーは自身の音域の最も響く部分を無意識のうちに選びとって聴くものの体と心をを包み込む。
そのメロディーの感情の起伏を最小限にナビゲートする余計な言葉が一文字すらない歌詞、それは同世代の閉塞感を主題に真摯で切実に胸に突き刺さる。
そしてその完成した楽曲を表現するに充分な制御されかつ卓越したギタープレイと歌唱、何より最大の武器である自分の作品を歌うためにあるその声は全ての要素においてシンガーソングライターであるために存在する。
*2
軽快なアコースティック・ギターが心地良い疾走感溢れるこの曲。
POPで爽やかな曲なんだけど、サビのところを聴くとそこらのまぁまぁ上手い歌手には歌いこなせないであろう高音をそれは伸び伸びと歌いこなせる歌唱力。
今のJーPOPに欠けているタイプの歌手かもしれません。
イントロのギターからカッコイイし何といっても少しハスキーで凄くあっさりしたこの声!
スガシカオさんをもっとシャープにしたような男らしさを足した声にキャッチーなメロディ。
秦君の歌を初めて聴いたのは2005年、冬。
一人の青年がステージに上がった。
どこにでもいる容姿と年相応の標準的な服装と人なつこそうだけど十人並みな顔。
見た目も雰囲気もまったくどこにでもいそうな「フツー」の一人の青年。
アコースティックギターをかまえると、自己紹介も何もなしで、軽く息を吸い込むと声を発した。
その・・・瞬間
優しい羽毛のように、その声に包まれた。
そしてゆっくりと、本当に体が宙に浮いたカンジがした。
時に言葉に翻弄され、時に強く揺さぶられ、時に繊細な針のように心の深いところに突き刺さる。
唄い手と聞き手を一瞬にしてつなぐ声だった。
アタシは思う、会話や見た目のハッタリなんて必要ない、歌い手は歌が全てを伝えているものだ!
鋼の強靭さと硝子の繊細さを併せ持つ声は歌うものと聴くものを一瞬でつなぐ!
そんな音楽を魔法のように空間に作り出すシンガーソングライター秦基博は彼自身が作品なのである。
*3
←昨日、新車を取りに行ってきました。
さっそく秦君のCDをいくつかセットした。
クルマに乗りながら
秦君をカーコンポで聴く、最高じゃないですか?
午前中、愛車で公園に散歩に行ってきました。
★*文と挿絵/雑画家*Arika
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