この記事の続きです。
小野不由美「ゴーストハント」リライト版の第二巻です。
前作の主人公だけ引き継ぐのかと思ったら、
個性的な脇役たちも再登場で一安心しました。
渋谷に事務所を構える「渋谷サイキックリサーチ」は
心霊現象(と思われるもの)を専門に調査する事務所。
所長は十七歳の美少年、通称ナル。
ほかに無口な助手と、バイトの女子高生が一人います。
この事務所とは何の関係もないはずなのに、
なんの因果か、巫女、坊主、神父、霊能者と
その道のフルラインナップが偶然同じ問題を解決するように
依頼を受けて、みんな奮闘するストーリーは前作通り。
今回は、ポルターガイストが頻発する洋館が舞台です。
例によって登場人物たちの漫才まがいの掛け合いが面白く、
主人公(?)・ナルの冷静な対処っぷりも見事。
なかなか楽しく読ませてくれますが、
第一巻と比べて仕掛けが大掛かりになりすぎているのが
個人的にはちょっと残念でした。
この記事へ続きます。
bk1 → http://www.bk1.jp/product/03335148
- ゴーストハント2 人形の檻 (幽BOOKS)/小野不由美
- ¥1,365
- Amazon.co.jp