002☆メニューはわずか4品☆2010年 | 町田 ざんぎ屋旭です!

002☆メニューはわずか4品☆2010年

オープン当時のメニューはわずか4品。ざんぎ、塩ざんぎ、半身揚げ、北海ホタテ混ぜご飯、この4つだけだった。朝10時前ぐらいにお店に来て、まずご飯を炊く。炊き上がるまでの間に開店の準備をしておく。炊けたご飯にホタテのたくさん入った具を混ぜ込む。そのメニューは現在出してはいないが、今でも「おいしかったよね~」と言ってくれるお客様がいる。
11:30開店―20:00閉店 オープンから1か月間は時間をいろいろと変えてみたりして、最終的に決めた。定休日も1か月間は曜日をずらしてみたりした。火曜日が売上が僅かだが落ちる風だったので、最終的に定休日を火曜日に決めた。現在は無休でやっている。
最初の1か月は、とにかく疲れた。9時過ぎに家に着くころには夫婦でぐったりしていた。気分転換に毎晩2人でビールで晩酌してはお店の話をしていた。今と比べると大した仕事量じゃないのに、かなり疲れた。飲食店を営業すること自体、全くの初めての経験だし、経営という側面もある。全てを自分たちで決めないといけない。一切の形がない状態からのスタートだから、毎日が「どうしよう?」の連続だった。
オープン前に考えていた売上目標は超えていたので、最初の1か月は疲れの中にも心地よい達成感はあった気がする。しかし、1か月を過ぎると、途端に、そしてはっきりと売上は落ちていった。
精神的につらいのである。経験がないので、前日の売上と比べて、上がった下がったと、毎日一喜一憂していた。
今考えれば、売上が下がるのは当然だ。オープン前から1つとして告知・広告らしいことをしていないのである。電話回線すら引いていなかった。とても恥ずかしいのだが、当時は「大繁盛して大行列が出来たら電話なんて取っているヒマはない。だから電話は引かないでおこう。」なんて本気で考えていたのだ。
―そこにお店が出来て、オープンした。-
だたそれだけの話で、気づくのは通行人ぐらいだろう。でも当事者にとっては一世一代のお店開業物語なのだから、お客様は気づいて当然、来て当然、買って当然、ぐらいに無意識で考えていたんだと思う。
売上が下がるってのは、はっきりと数字として目に見える事象なので、さすがに焦って対処の方法が考え始めた。