FINAL FANTASY VII REMAKE その2 | 誰がために金は減る

誰がために金は減る

とある人生の一端

 

エンディングに到達しました。
正直に言ってしまうと、オリジナル版を知らない者としては、とても意味深だけどその意味はさっぱり分からない、というシーンが(特に終盤)多々見られたものの、少し勉強したり、想像で補完したりして、大筋は理解できたつもりになっています。

兎にも角にも、続きの発売が待たれます。
クリアしたばかりのゲームの続編を早くも楽しみにできるって幸せじゃないですか。いつか新作が発表されないかと、延々と待ち続けているゲームのシリーズがいくつあることか。
 

 

昔プレイしてとても楽しかったゲームが、今の技術で作り直されたらいいなあ、と思うことが少なくないのですが、もしワタシが20年以上前に『FF7』をプレイしていたら、『FF7R』に感涙していたことでしょう。
まだその感想は早過ぎるとは思うのですけれど、かつて夢中になって遊んだゲームが、これほど丁寧に濃密にリメイクされたら、喜び以外の何ものでもないと思います。

発売前、分作になるという、自分のゲーム経験の中では異例の構成に、どう評価していいのか分かりませんでした。歓迎すべきなのか、残念がるべきなのか、その判断すらできなかったのです。
ですが、その1作目を経験した限りで言えば、これだけじっくりと仕上げてくれるのなら分作もやむ無しと感じました。
 

 

エアリスとお話しながら歩いているだけの(たまに戦闘が入るものの)シーンに、けっこう贅沢な時間を使っているのですが、なんて魅力的な女性なんだと思い知らされましたからね。
ゲーム性に乏しいシーンがあまりに続くと「早く戦わせろー」と思ってしまうゲームも中にはあるのですけれど、『FF7R』は不思議とそうはなりませんでした。

ただ歩いている中にもアイテムが落ちていないか、抜け道は無いかと探す楽しみがあるというのが一つ。でもそれ以上に、会話とキャラクターへの興味を引き立てるからだと思います。
エアリスは助詞を省いた話し方が好き。「お店に行く?」じゃなくて「お店 行く?」などですね。全部それだと似非外国人みたいなキャラになるところを程よい塩梅にしているのが、よく心得ている方のキャラ作りだと察せられます。それに加え、坂本真綾さんの名演によるものでしょう。

 

 

難易度的にも遊びやすく、“EASY”以下でプレイする分には、一部を除いて回復以外は適当に殴るだけでも何とかなるくらい、懐の深い難易度設定になっています。
アクションの比率が高くなって生まれ変わった本作ですが、アクションゲームのスキルはそれほど要求されないと言えそうです。ワタシが大の苦手としている狭い足場をジャンプしながら進むようなシーンも無し。

バトル以外のイベント戦、ミニゲームに関しても、ストーリー上クリアが必要不可欠な分は易しめで、引っ掛かっても2度目以降はより簡単になります。(全てその仕様かどうかは分かりません)
ちなみに、バトルで最も苦戦したのは終盤のバイクに乗って行うボス戦。バトル以外で最も苦戦したのは排水ポンプですね。これは恥ずかしいくらい繰り返して、その度にティファに気を遣われました。

 

 

RPGとしては雑魚戦が少なめなせいか、ゲーム性よりストーリーに重きを置いている印象で、もっとアグレッシブに戦いたいという人もいるかもしれませんが、ワタシは先述のエアリスとのデートや、六番街をウロウロしている辺りが特に楽しかったです。
命のやり取りをする世界観の作品の場合、深刻な事態になってからより楽しくなることが多いのですけれど、本作に限ってはほのぼのとしているシーンもとても好きになりました。
 

 

そんなこともあって、エアリス派に傾きつつあります。
ティファと行動を共にしている時はシリアスな場面が多いですし、よく喋るバレットやエアリスも一緒ですから、失礼ながらティファとの会話シーンの印象がやや薄めです。
 

 

あ、でも、神羅ビルの非常階段をひたすら駆け上っている時は、軽口がかわいかったですね。
 

 

現時点では予想や妄想になってしまいますが、この感じですと、次回作からはオリジナル版と大きく異なるストーリーになっていくような気配を感じます。
分作になるとあらかじめ伝えられていたにも関わらず、タイトルに“パート1”とか“第一章”とか、新たな『FF7』シリーズの1作目であることを示す符号が無いことを少し不思議に感じていたのですけれど、もしかしたら続編のタイトルには「REMAKE」の文字すら消えているかもしれません。

いずれにしても、続きが楽しみで仕方がありません。早くやりたいよりも、作り手が心から納得できる作品に仕上がることを望みます。
あとはワタシがゲームを満足にプレイできる間に完結して頂ければ、何も言うことはありません。