集団が怖い |     在宅生徒会長

    在宅生徒会長

         中学で2年間不登校だった娘は、
         困難な受験を乗り越え、高校2年生になりました。
         未だ完全復帰とは言えませんが、
         どうにかこうにか学校に通っています。

次回のコスプレ大会を楽しみにしていた。

まだ何か月も先だけれど、
衣裳を揃え、
LINEでこまめに連絡を取り合っていた。
すごく細かいことを相談している。
ママにも相談してくる。

本当に楽しみにしているんだなあ、と思っていた。




そこへ暗雲が。

「どうしよう…」

困った顔で相談しに来た。


どした?


「なんかさあ、人数増えてきちゃったんだよね」



LINEのグループ内で、
「私も行く!」
「私も!」と
盛り上がって来ちゃったらしい。




ん? 一緒に行けばいいじゃない?



「…ダメ。怖い」






…何が怖いの?


「人数が多いのが…

 集団が怖い。女子の。

 無理。 」





ああ、そうか。
そうなんだ。

そこに、あるんだね、キーが。




…何人くらいまでなら大丈夫そう?


「う~ん、ホントは2人。
ギリギリで3人」



じゃあ、
最初に話してた3人で行けば?


「う~ん、言いにくいなあ…」


結局、タイミングをみて話してみる、
ということになった。




初めてnonが口にした、彼女の恐怖。

集団、か。






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