日本の淡水魚を訪ねて | Zaccoの書棚

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Zaccoが読んだ本の感想。特に川魚関係の本が多くなりそう。


Zaccoの書棚-日本の淡水魚を訪ねて

渡辺先生関連の本の中でも、この本は他の本と少し違っています。
この本の著者を見て分かるとおり、
直接渡辺先生が書いた本ではありません。

以前の記事で紹介した渡辺先生の「川と魚の博物誌」を読んで、
「地域変異」という概念に興味を持った高校生が、
渡辺先生の講演を聴きに行き、
その後の談笑から渡辺先生とガサに行く話しや、
採集記の本。

この本は前から読むとガサ遠征の記録を文章でつづったものなのですが、
後ろから読むと、淡水魚写真集となっており、
著者の採集ノートから採集、飼育魚の写真と、
その説明が載せられる範囲で紹介されています。

本全体を貫く姿勢は渡辺先生の精神と繋がっているし、
後半の写真集や遠征記録は、
これから採集をする際のお手本となると思います。

日本の淡水魚を訪ねてー川と魚をよむー
写真・文:富永 浩史
監修:渡辺 昌和
出版社: 関西学院大学出版会
定価:1800円+税(現在も入手可)
日本の淡水魚を訪ねて―川と魚をよむ/富永 浩史
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