◆「命令」「指示」以外で人を動かす方法 | 営業改革コンサルトの活動日誌!

◆「命令」「指示」以外で人を動かす方法

母 「早く勉強しなさいっ!」


子 「今、やろうと思っていたのに!うるさいな~!!!」


母 「何よ、その態度はっ!!!!!」


・・・こんな会話、あなたにも経験がないでしょうか?^^



人は、他人から、命令・指示されるのは、基本的に面白くない。


だから、相手の行動に具体的に影響を及ぼすのに、こうした「命令」という


やり方は、あまり賢いとはいえません。


(※緊急時は別ですよ)


この会話は、その象徴です。



「命令」で人が動くのは、その人の背景に権力があるからです。


だから上の立場の人間にとって、「命令」で下の者を動かすのは、スキルとしては、


非常にレベルが低いということ。


まさに虎の威を借りたナントカ。



更に言うと、子供の反抗期とは、これまで盲目的に従ってきた親からの自立の過程


であり、それまで便利な「命令」を使って「ああしなさい」「これしちゃ駄目」と子供を


安易にコントロールしてきた親は、(子供がいう事を聞かなくなった・・・)と嘆くわけです。


でも実際、「命令」依存症とでもいえる大人は、非常に多いんです。


なぜなら、自分も、そうやって育てられてきて、それ以外のやり方を知らないから。




では「命令」以外の方法で、どうやって相手を動かすのか?


大事なことを言います。


たいていの場合、本人は、やるべきことは何かを

理解している


だから、余計に他人からそれを言われるとムカツクわけです。


まずはここの理解。この前提に立つことが大事。




そして、例えばこういう言い方をします。


「今日の宿題は、どんなものが出ているの?」


「今日は、どういう勉強の予定をたてているの?」


「今日は、何時から勉強を始める予定?(おやつも用意してあげる都合があるからさ)」


などなど。つまり、


状況を気にして、確認するだけ。


そして、これだけでも、相手は、こちら側が勉強をやって欲しいと考えていることを


理解します。




この効果を高めるには、


相手を信頼して、いつ、何をやるかを、自分で決めさせるよう


に促すと、より良いと思います。




ただし、


大事なことは、相手を信頼していることを示すこと。


こちらが心の中で、相手を信用していなかったり、見下していたりすれば、


それは自ずと伝わります。そして


(どうせ俺が勉強サボると思って聞いてきているんだな?)などと相手に思われたら、


いくら言い方を変えたところで効果は得られません。




でも、このような言い方をしても、子供もなかなか自主的にやろうとしない事もあります。


その場合は、さらに、


「分かった。今はやる気分じゃないんだね。いつから始めるかを自分で決められる?」


この質問は、かなり有効だったりします。


ここでも相手への信頼が前提にあります。


選択権、決定権は、あくまでも相手にゆだねています。


自ら決めて、自ら実行する、その手柄を相手に与えるのです。


命令とは、その手柄を相手から奪うものです。




ちなみに今日の我が家。小3の娘は全然やる気なし(笑)


上記のような言い方ではまったく駄目^^;


そこで、今回は、気分転換のスキルとして、


「一緒に近くの地区センターに行ってやろうか。お父さんもそこで仕事をしたいから」


と、いつもと場所と変えてやることを提案したら、うまく乗ってくれました。


そしてスムーズに宿題を終えたので、しっかりと褒めてあげました。


そこには、別に特別なご褒美は必要ありません。


(○○を買ってあげるから頑張ってというのも、ものすごくレベルの低いやり方ですね)





「命令」以外のやり方。


このスキルは、なかなか一朝一夕では身につかないかもしれません。


しかし、あなたが銃でもつきつけていつも相手に命令できないのなら、


身につけるべき必須スキル。


今回以外のやり方もありますので、また機会を設けてお話したいと思います。