この店に入って驚かされるのは、かなり年季の入ったラーメン店と言う外観からは想像できない清潔さです。もちろん古いだけにあちこち痛んではいますが、ラーメン屋にありがちなねっとりした感触が皆無なのです。
もちろんメニューには焼き飯も餃子もあるこのお店ですが、テーブルの天板や椅子の座面はもちろん、椅子の背もたれからテーブルの足に至るまでサラッとしていて油汚れを微塵も感じさせないのは感心を通り越して驚きでした。
お店の前の駐車場や植栽なども綺麗に掃除されていて、入りやすいお店ですね。
スープは、このお店の手入れの行き届いた様子から想像できる通りのものでした。いわゆる豚骨醤油ですが、とことん煮出した豚骨スープをしっかり漉して、徹底的にアクと浮き油を取り除いた物がベースです。
おそらくならチャーシューを焼いたときのタレをラーメンタレに上手く使われているのでしょう、豚骨だけではなく豚肉の甘味と香りがしっかりしていました。
麺は鹹水の多い中細ストレートをしっかり湯がいて鹹水を抜いた物です。柔らかめの食感としっかりしたコシは、麺カタではない本来のコシのある麺で大変美味しいですね。
トッピングはチャーシュー、メンマ、もやし、葱です。チャーシューはかなり大ぶりな物が二枚入っています。しっかり焼き付けた味と香りの良い大ぶりのチャーシューは、それだけでお客さんを呼べそうです。一方、私の好みで言うともやしの味は味のバランスを悪くしているようにも思いました。
この店のラーメンの特色は、あざとい演出のない徹底したシンプルさでしょう。背脂が浮いているわけでも、過剰な香辛料や香味野菜が使われているわけでもありません。化学調味料を使わないことに腐心するあまり余計な味を加えてスープを台無しにしているようなこともありません。
普通に豚骨からスープを取り、余計な物は徹底的に排した上で普通に醤油や化学調味料を使って綺麗に乳化したスープを作る。ある意味豚骨醤油の究極の姿を見たような気がします。
惜しむらくは、若い人やオーバーデコレーションの味に慣らされた人には物足りない味と感じられるであろう事です。でも、かなりファンも多いようですし、年輩のご主人に代わって二代目に引き継ぐ準備も進んでいるようです。頑張って味を守っていって欲しいですね。
ところで、メニューを見て気になったことがありました。ラーメン600円に対して、チャーシューメンは1000円、焼きめしは800円。どちらも激しく気になります。(笑)
と言うことで、何時でもまた食べるために滋賀県まで足を伸ばしたいお店ですね。
場所はこちら。(GoogleMap)JR瀬田駅からだと歩けない距離ではなさそうですね。Mapionの地図はこちらです。
お店の前は広い駐車場になっていますから車で行くのが便利です。浜街道に面しているので判りやすいせいか、他府県ナンバーの車を何台かみかけました。
私はラーメンサイトの管理人であることをお店の人に知られることは、お店の客観的な評価をしにくくすると思っているので、京都のお店では写真撮影などをしないようにしています。
今回は他府県のお店なので写真を撮らせていただきました。
こちらで検索して他のサイトも参考にして下さい。
基礎資料
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営業時間:11:00~21:00
定休日 :金曜日
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