猫と鰯
結月です。
イワシなんて何年ぶりだろうか、食べるのは。
スーパーに行ったら、イワシの煮物が半額になっていて、これらはわたしが買わないときっと廃棄処分だと思って、残りの3パックを全部買った。
さて、とりあえず1パックを食べようと思うと、うちの猫たちはまだパックを開けてもいないのにソワソワとしだし、わたしのほうをキョロキョロと見ている。
猫は鼻がいい。
テーブルの上にイワシのパックを置くと、
「ちょっとあんたたち!欲望に忠実すぎ!」
ともかく、これでは迂闊にフタを開けられない。
わたしはスパイシーハイボールをグラスに注ぐと、パックの蓋でガードしながらイワシを食べる。
うん、うまい! イワシはやっぱ、うまい!
お刺身なら猫と一緒にシェアするけど、イワシの煮物は骨があって、万一猫たちが喉に詰まられてもいけないから、これはあげない。
でも、わたしのお気に入りユーチューバーの「健啖隊」では、イワシより骨が強烈な川魚を猫にあげていて、猫はたくましく生きたままガブガブたべている。
やっぱ、野良猫はタフ。うちの猫たちは軟弱だからあれはできない。
いつだったか、手羽先を焼いたものをわたしのお皿からマオミィが泥棒して骨ごとガツガツ食べたはいいが、マオミィは喉に詰まったのか、吐き出してしまった。
室内で過保護に育てているから、魚は骨なしのお刺身がいいみたいです。
しかし、イワシの煮物って、本当においしいね。
夜の食卓はあれで大満足。